ブンデスリーガのFCバイエルン・ミュンヘンはITを活用し、ドイツをはじめ世界中のファンとの結び付きを深めようとしている。具体的に何をしているのか。
ドイツのプロサッカーリーグBundesliga(ブンデスリーガ)において、FC Bayern Muenchen(FCバイエルン・ミュンヘン、以下バイエルン)は2022年に10年連続でチャンピオンに輝いた。だがスタジアムに足を運ぶファンの数では、最終的にトップに立ったのはサポーター数の多いBorussia Dortmund(ボルシア・ドルトムント)だった。調査会社Statistaが公表している「最も価値の高いサッカーブランドのリスト」では、バイエルンはManchester City FC(マンチェスター・シティFC)とManchester United FC(マンチェスター・ユナイテッドFC)の両クラブに後れを取っている。
バイエルンは、Adobeが提供するさまざまなクラウドサービスを導入。ドイツとその他の国のファンへの理解を深め、ファン一人一人に合わせたより魅力的なサッカー体験を実現しようと考えている。
海外のサポーターが他のクラブにくら替えしたくならないよう、バイエルンはファンの心をつなぎとめるための新しいやり方を模索している。海外ファンは、同クラブのホームスタジアムであるAllianz Arena(アリアンツ・アレーナ)に足しげく通うサポーターよりも、気移りする可能性が高いのだ。
バイエルンは、Adobeのデジタル顧客体験基盤である「Adobe Experience Cloud」を使用。ファンのプロファイルを作成しようとしている。
Adobe Experience CloudにはCDP(顧客データプラットフォーム)の機能も組み込まれている。グッズの割引や動画コンテンツの情報、試合直前でのチケット入手可能状況をリアルタイムにファンに知らせることで、試合当日のファンの体験を向上させる狙いがある。例えば同クラブの選手が得点したら、ファンに関連するコンテンツを提供。試合後の解説付き動画やハイライトも用意する。
後編は、バイエルンの元ゴールキーパーであり、CEOのオリバー・カーン氏に、同クラブのIT戦略を聞く。
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