マーケティング効率化の基礎知識を学習
マーケティングオートメーション(MA)を学ぶための学習コース6選
マーケティング活動におけるMAツールの使用と技術の理解はもはや必須のスキルになりつつある。Linkedinやコーネル大学、Courseraなどが提供する主要なマーケティング施策の学習コースを6つ紹介する。
マーケティング活動を自動化することをマーケティングオートメーション(MA)という。MAツールを使うことでマーケティング活動の効率の向上や、マーケティング活動に関わる部門間のスムーズな情報連携の実現が期待できる。
せっかくMAツールを導入したものの、期待した運用ができない場合がある。その課題の解消に役立つ可能性があるのが、MAの学習コースや認定資格だ。マーケティング担当者は学習の過程で、カスタマージャーニー(製品やサービスに対する認知から購入までの過程)マップの制作や分析、EC(Eコマース:電子商取引)サイトでの売上高を向上させるパーソナライゼーション施策などを学ぶことができる。AI(人工知能)技術の活用方法について学べるものもある。本稿は、6団体が提供するMAツールの学習コース6つを紹介する。
コース1.HubSpotの「Email Marketing Certification」
併せて読みたいお薦め記事
「生成AI」で広告制作はどう変わるか
マーケティング支援ベンダーHubSpotは、「HubSpotアカデミー」としてマーケティングやカスタマーサービス施策の無料オンライン学習コースと認定資格を提供している。同アカデミーが提供する「Email Marketing Certification」は、メールマーケティング施策を活用したい中小企業の経営層やIT担当者、個人事業主向けに設計されている。
コースは9つのレッスンで構成されており、受講の所要時間は約4時間。受講料は無料だ。メールのパーソナライゼーションや自動化、読者に行動を促すメールデザイン、A/Bテストについて学ぶことができる。HubSpotアカデミーのユーザーはオンラインコースの受講だけでなくオンラインの学習グループでの活動も可能だ。
コース2.LinkedInの「Marketing Automation: How to Build a Successful Campaign」
ビジネス向けSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)LinkedInは、オンライン学習サービスの「LinkedIn Learning」を提供している。同サービスの「Marketing Automation: How to Build a Successful Campaign」は、MAの用語や目的などの基礎と、ワークフロー設定や運用などの実践を43分で学べる。30日間は無料で利用可能で、修了証はPDFとしてダウンロードしたり、ユーザー自身のLinkedInのプロフィールに実績として追加したりすることが可能だ。年間契約の場合、受講料は月額19.99ドルから利用できるが、利用人数やプランによって受講料金は異なる。
コース3.コーネル大学の「Marketing Automation and AI」
コーネル大学(Cornell University)が提供する「Marketing Automation and AI」は、MAにおけるAI技術の活用に特化している。受講期間は2週間、週3~5時間の学習が必要だ。同大学の「Marketing AI」「Growth Marketing」「Digital Marketing 260」を組み合わせて受講することで複数の修了証を取得できる。
同大学が提供する「Digital Transformation in Marketing」や「Assessing Opportunities in Paid Digital Media」「Assessing Opportunities in Owned Digital Media」を受講済みか、関連の業務経験を持つことが受講の条件だ。修了証明書を得るためのプログラムの学費として、3699ドルがかかる。
コース4.Coursera「Think Outside the Inbox:Email Marketing」
Courseraは誰でも受講可能な大規模公開オンライン講座(MOOC)を配信する団体だ。CourseraはMA関連のコースとして「Think Outside the Inbox:Email Marketing」を提供している。Googleが提供するデジタルマーケティングやECの専門家認定プログラム「Google Digital Marketing & E-Commerce Professional Certificate」の学習コースの一部として、メールマーケティングの基本や戦略の立案、マーケティング施策で収集したデータの分析などについて学ぶことができる。
受講時間は約25時間。最終講義では、それまでに学んだ内容を踏まえて自身のメールマーケティング施策を実施する。コースは7日間無料で受講できるが、それ以降はCouseraのさまざまな学習コースが受けられるようになる「Cousera Plus」の利用料金が月額59ドルかかる。
コース5.Skillshareの「Marketing Automation & Email Marketing for Beginners」
オンライン学習コミュニティーを手掛けるSkillshareの「Marketing Automation & Email Marketing for Beginners」は、MAの概説やメールマーケティング、MAツール、事例紹介など8つの内容で構成されている。受講時間は約1時間だ。クラスでのオンラインディスカッションに参加することもできる。
実践の講義ではMailchimpの同名メール広告ツールを使う。同ツールを使用していない受講者には手応えをつかみにくいと感じる可能性がある。受講料はユーザーが居住する地域によって異なる。
コース6.ノースウエスタン大学ケロッグ経営大学院の「Digital Marketing Strategies: Data, Automation, AI & Analytics」
ノースウエスタン大学ケロッグ経営大学院(Northwestern University Kellogg School of Management)が提供する「Digital Marketing Strategies: Data, Automation, AI & Analytics」は、MAに限らず、デジタル時代のマーケティングについて学ぶことができる。例えば顧客データの解析と洞察の取得、カスタマージャーニーマッピング、企業ブランドのストーリー構築、マーケティング施策などだ。受講期間は約9週間で、学費は2750ドル。
自分に適したコースを選ぶ基準は?
どの学習コースを利用すればよいか迷ったら、以下のポイントに着目するのをお勧めする。
- 学習コースが何の情報を特に提供しているかどうか
- MAツールの使い方に重点を置いたコースもあれば、MAの概要や、利用可能なソフトウェアの種類について情報を提供するコースもある。
- 学習コースの内容や教材が、基本的な知識と実践的な課題を組み合わせたものかどうか
- 修了後のサポートの有無
- 修了証を授与したら終わりという学習コースもあれば、受講後の質問受付や、MAの実務者コミュニティーへのアクセスを可能にする仕組みを持つ学習コースもある。
- 予算と時間にどの程度投資できるか
- 必要な前提知識や予備知識の有無
- CX(顧客体験)やCRM(顧客関係管理)ツール、カスタマージャーニーマッピングといったMAに関する基礎知識が学習者にあることを前提とした学習コースかどうか。
- 学習コースの一部として基礎知識を学ぶことができるかどうか。
TechTarget発 世界のインサイト&ベストプラクティス
米国TechTargetの豊富な記事の中から、さまざまな業種や職種に関する動向やビジネスノウハウなどを厳選してお届けします。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
TechTarget発 世界のインサイト&ベストプラクティス
米国TechTargetの豊富な記事の中から、さまざまな業種や職種に関する動向やビジネスノウハウなどを厳選してお届けします。
この記事の著者
関連記事
新着ホワイトペーパー PR
-
事例
[フォーティネットジャパン合同会社] 複雑化しがちな「SASE運用」 IT・医療・金融などの事例に見る導入成功の秘訣 -
製品資料
[フォーティネットジャパン合同会社] 「SD-WAN」導入で失敗しないための5つの重要事項 -
技術文書・技術解説
[フォーティネットジャパン合同会社] VPNの代替候補「ZTNA」を理解できるようになる“3大要素”とは? -
事例
[フォーティネットジャパン合同会社] すぐ分かる「SD-WAN」選定のポイント 成功企業はどんな成果を出した? -
製品資料
[SCSK株式会社] 「Dropbox」管理・運用の困りごと解決ガイド
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
PHP脆弱性「PHP2Shell」で2260万件に影響 情シスの緊急チェックリスト
-
2
「Microsoft 365」が乗っ取られる MFAを破る“本物の画面”の恐怖
-
3
「Windows」の不要なファイルを安全に消して容量を空ける方法
-
4
「ネットワークインフラの現状と課題」に関するアンケート
-
5
半数がブルーカラー転向を視野に? ベテランエンジニアを追い込む“54歳の壁”
-
6
ChatGPTは“検索しまくり”でGeminiは“淡泊”? データが明かすAIの裏側
-
7
「ITサービスマネジメントの利用実態」に関するアンケート
-
8
みずほ証券が「液冷サーバ」を採用 1日3.6億件の計算を支えるための要件
-
9
なぜ「Gemini 4 Argon」は出遅れたのか? Googleが狙う“逆転のシナリオ”
-
10
SAP導入後も残る“Excel依存” 京急電鉄は「kintone」でどう解消した?
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
AI駆動攻撃にどう対抗する? 超速の攻撃からエンドポイントを保護する方法
-
2
2026年のサイバーセキュリティには何が必要か? 最新データに学ぶ傾向と対策
-
3
経験豊富な即戦力人材に直接アプローチできる、「攻めの採用」への転換術
-
4
「IT史に名を残すシステム障害」8選
-
5
最速72分でデータが流出? 最新の脅威トレンドや侵入手法から分かった防衛策
-
6
AI駆動開発のスピードと安全性を両立 「品質・セキュリティ管理」の実践ガイド
-
7
不審メールの経路や見せ方に変化? 2026年夏の3事例から見えた動向と対処方法
-
8
HDDを使わない「SSDオンリー」が無謀なのはなぜ?
-
9
「標的型攻撃メール」事例・サンプル集
-
10
Microsoft 365のメールセキュリティ、3つの“死角”と追加で検討すべき対策とは
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー