データ保護、データセキュリティ、データプライバシーはいずれも、データを守ることに関する概念だ。それぞれ、目的や方法はどう異なるのか。混同しがちなその違いとは。
データは経営判断の貴重な材料であり、ビジネスを遂行する上で欠かせない存在だ。そのデータは攻撃者からさまざま手法で狙われるようになっているので、これまで以上にデータの保護策が重要だ。データを守る手法は、「データ保護」「データセキュリティ」「データプライバシー」の3つに大きく分類できる。一見して同じようだが、それぞれには独自の役割がある。3つはどう違うのか。
データ保護はひと言で言えば、必要なときにデータを安全利用できるようにすることだ。そのためには、ストレージに関する以下の技術や手法が必要になる。
データ取り扱いのポリシーや手順を定めることも重要だ。例えば、以下が検討事項になる。
ストレージの故障や誤ってデータを消去してしまった場合のデータ損失は、ビジネス活動に悪影響を与えるだけではなく、コンプライアンス(法令順守)に抵触する恐れもある。そのため、データ保護はセキュリティに限らず、ガバナンス強化の観点からも重要な取り組みになる。
後編は、データセキュリティとデータプライバシーに焦点を当てる。
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