「Microsoft Office Project」が圧倒的なシェア、その満足度は?プロジェクト管理ツール利用に関するアンケート結果リポート

2010年2月、TechTargetジャパン会員を対象に「プロジェクト管理ツールの利用状況に関するアンケート調査」を実施した。調査結果から、利用状況や必要とされている機能などが明らかになった。

2010年03月12日 08時00分 公開
[翁長 潤,TechTargetジャパン]

 TechTargetジャパンでは、アンケートを通じて企業内におけるプロジェクト管理ツールの利用状況に関する調査を実施した。その調査結果から、プロジェクト管理ツールの導入状況やその満足度、製品選定の際に重視するポイント、導入の目的やきっかけなどが明らかになった。また、プロジェクトの生産性を阻害する要因を挙げてもらうことで、プロジェクトの現場に存在する課題が浮き彫りになった。

調査概要


目的:TechTargetジャパン会員のプロジェクト管理ツールの利用状況を調査するため

方法:Webによるアンケート

調査対象:TechTargetジャパン会員

調査期間:2010年2月7日〜2月21日

有効回答数:338件

※回答の比率(%)は小数点第2位を四捨五入し、小数点第1位まで表示しているため、比率の合計が100.0%にならない場合があります。


約半数がプロジェクト管理ツールを導入

画像 図1 プロジェクト管理ツールの導入状況および検討状況

 プロジェクト管理ツールの導入状況については「ベンダー製品を導入済み」(36.1%)、「オープンソースを導入済み」(16.3%)と回答しており、回答者の約半数がプロジェクト管理ツールを導入していることが分かった。また、「ツールの導入や入れ替えを検討しているか」という問いについては「検討していない」(48.8%)が最も多く、ベンダー製品・オープンソースのいずれかを検討していると回答したのは、全体の4分の1程度にとどまった。

導入済みツールでは「Microsoft Office Project」が圧倒的なシェア

 実際に導入済みのプロジェクト管理ツールを尋ねたところ、上位から「Microsoft Office Project」(68.0%)、「ProcessDirector」(4.9%)、「PJMS AxisWave」(1.6%)、「PREGARE」(1.6%)となった。Microsoft Office Projectが約7割という圧倒的なシェアを占めていた。

画像 図2 導入済みのベンダー製品の満足度

 導入済みの製品に関する満足度については「とても満足」「まあ満足」という回答が半数以上を占める項目が多い中、「サポート面」「費用対効果」の項目では「やや不満」「とても不満」の割合がそれらを上回る結果となった。また、総合評価でも「満足」「不満足」がほぼ同じ割合となっており、導入したツールの満足度が決して高くないことが分かる。

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