ごく普通に使っている「ERP」という言葉。しかし、その歴史や普及の背景、導入効果などは意外に知られていない。この記事では、ERPをさらに深く理解するための基本的解説をお届けする。
ERPという言葉を聞いてどのような印象を持つだろうか? 人によっては、「価格が高い」「使い勝手が悪い」などマイナスの印象を持つ場合もあるかもしれない。しかし、1990年代から普及し始めたERPは10年以上たった今でも企業の業務システムの中枢を担っている。今回はあらためてERPを基本からじっくりと見ていきたい。
ERPは「Enterprise Resource Planning」の略だ。そのまま日本語に訳すと「企業資源計画」になることから分かるように、企業が保有している経営資源(ヒト、モノ、カネ、情報)を有効活用するための計画を立案する概念・手法をいう。ITを活用したシステムによりこの概念を実現することも多く、システムを指す場合もある。
経営資源を有効活用するためのERPシステムとは具体的にはどのようなものなのか。ERPシステムが導入される以前は、営業・販売部門には販売管理システム、購買部門には購買管理システム、経理部門には財務会計システムや管理会計システムというように、各部門の業務に合わせて開発されたシステムが社内に幾つも存在していた。このような部門別システムは、個別部門の業務に合わせて構築されているために当該部門担当者にとっては大変効率的で使い勝手が良いものだった。しかし、各部門でさまざまなシステムが乱立し、
などの問題が発生していた。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
CXとEXの双方の高度化を実現すべく変革に挑み続けるNTTグループ。「自らのDX」を進める第一弾としてグループ社員17万人が利用する決裁システムを刷新し、大きな成果を挙げている。同社の取り組みを詳しく紹介する。
名刺の自社印刷を行う企業は多いが、デザインやデータ管理など工数は意外に多い上、仕上がりに不満が残るケースが少なくない。こうした問題の解決に有効なのが、発注作業を効率化し、高品質な名刺を低価格で作成するサービスだ。
名刺の発注業務は意外と手間のかかる作業だ。社員が個別で発注していたり、拠点ごとに発注していたりする場合は請求書の管理も負担が大きくなる。そこで既存のフローは変えずに、効率的に名刺発注の管理ができるサービスを紹介する。
令和7年度の与党税制改正大綱では最重要課題として、成長対策が強調された。特に、所得税や法人税などに関する6つのトピックスも見逃せない。これらを基に、企業が経理業務DXに取り組む上で押さえておきたいポイントについて解説する。
インボイス制度開始後の業務変化についてアンケート調査を実施した。結果から、請求書業務の電子化が進んだ一方、多くの現場で業務負荷の低減を実感できていない現状が見えてきた。現場が直面する具体的な課題と、その解決策を紹介する。
ERPからあぶれたスキマ作業をどうする? RPAやBIでは解決できない理由 (2025/4/4)
マンガで解説:紙と「Excel」の販売管理から卒業したい 実現しやすい方法は? (2025/4/2)
制度変更で取引先が数千件増える? 3カ月でシステム構築できた事例 (2025/3/25)
人事管理システムの選び方 失敗しないポイントは? (2024/9/18)
人材開発って何? 人材育成との違いは? 効果的な方法を知る (2024/9/18)
お知らせ
米国TechTarget Inc.とInforma Techデジタル事業が業務提携したことが発表されました。TechTargetジャパンは従来どおり、アイティメディア(株)が運営を継続します。これからも日本企業のIT選定に役立つ情報を提供してまいります。
「パーソナライゼーション」&「A/Bテスト」ツール売れ筋TOP5(2025年4月)
今週は、パーソナライゼーション製品と「A/Bテスト」ツールの国内売れ筋各TOP5を紹介し...
Cookieを超える「マルチリターゲティング」 広告効果に及ぼす影響は?
Cookieレスの課題解決の鍵となる「マルチリターゲティング」を題材に、AI技術によるROI向...
「マーケティングオートメーション」 国内売れ筋TOP10(2025年4月)
今週は、マーケティングオートメーション(MA)ツールの売れ筋TOP10を紹介します。