個別システムからのデータ取得の迅速化を目的に導入したBIツール。現場利用が進むにつれ、当初の目的以上の効果を生み出した。現場から生まれたBI利用のアイデアとは?
「BI(Business Intelligence)ツールは高価で難しい」「なかなか使いこなせない」という話をよく聞く。そもそも「Business Intelligence」という言葉自体の意味も難解だ。また、他の業務パッケージとは異なり、機能と業務とを関連付けてイメージすることが難しいため、「何ができるのかが分かりにくい」というのもその理由の1つだろう。
一方で、アイデア次第でさまざまな使い方ができるのもBIの特徴だ。薬で表現するなら万能薬であり、それはまさに「ビジネスのための道具」である。どのように使うかは、使う人次第ということだ。
BIツールの使い方を知るには、道具をよく知るという方法もあるが、他の企業がどのように使っているのか、どのような効果を上げているのかという具体的な事例から学ぶ方法がある。事例を通じて、自社、あるいは自分の業務に置き換えてイメージできれば、BIツールの具体的な活用方法が明確になり、導入しただけで利用されないということは起きないはずだ。後は導入するBIツールを道具として本当に自分が使いこなせるか、あるいは他の社員も使いこなせるようにできるかが重要だ。これらのポイントをクリアできれば、成功しにくいといわれているBIツールの導入は絶対に成功すると筆者は断言できる。
その一歩として、本連載ではBIツールの導入事例を1つずつ紹介する。「BIツールを導入してデータ活用がうまくいっている」というようなしゃくし定規な事例ではなく、まさに「ビジネスの道具」としてBIツールが使われている業務現場での活用事例をできる限り具体的に紹介していく。現場ではわれわれBIベンダーが想像もできないような使い方が実際にされている。筆者自身もユーザーから生の声を聞くたびにその使い方に驚かされる。現場のアイデア満載の事例を紹介する本連載を通じて、業務担当者や情報システム部門担当者が自社におけるBI活用のアイデアを生み出すことができれば幸いである。
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