決済サービスを提供するWorldpayのスコット=タガート氏は、金融サービス業界におけるブロックチェーンの価値に否定的な見解を持っている。ブロックチェーンには何が足りないのか。
決済サービスを提供するWorldpayの技術運用部門を率いるジェイソン・スコット=タガート氏は、ServiceNow主催のカンファレンス『Knowledge18』でWorldpayのIT部門によるDevOps導入への取り組みを説明した。同社は、イノベーションの促進、顧客満足度の向上、サービスの構築効率向上を目的にDevOpsを導入するという。
同社のIT部門は、バイモーダルITモデルを採用し、同部門が顧客サポートの問題ではなく、新しいソフトウェアの構築と導入に注力できるようにすることで、ソフトウェアのウオーターフォール開発とアジャイル開発の両立を図っている。
そのため、Worldpayは2017年にServiceNowとパートナー提携し、同社の技術を利用してDevOpsの適用を拡大しようとしている。
同社は、2019年第1四半期に予定されているITサービス管理SaaS「ServiceNow」の「Madridリリース」にも注目している(訳注)。このバージョンでは、アプリケーションのコーディングやテストのサポートが可能になり、業務運用の概要を提供する拡張機能も幾つか統合される予定だ。
訳注:ServiceNowは都市名をリリース名にしている。都市名は頭文字がABC順になっており、Madridリリースは13番目ということになる。
「DevOpsツールとのインタフェースの追加を歓迎している。ServiceNowが当社とIT部門の航空管制室になることを期待している」(スコット=タガート氏)
「行った全ての変更や実装はServiceNowを通す必要がある。『GitHub』『Jira Software』『Chef』『Puppet』『Jenkins』を利用すれば、社内で行われている全ての変更をダッシュボードで確認できる優れたチャンスが提供される」
同氏によれば、これによってIT部門の各チームが行っている作業を会社が適切に把握できるようになるという。
「DevOpsツールは、IT部門の業務のうち、プロジェクト管理とプログラム管理に大きな効果がある」(スコット=タガート氏)
「Madridリリースは大きな価値を追加し、社内の運用面だけでなく開発面にも価値をもたらす。ITサービス管理はITの運用を重視する慣例があるが、Madridリリースは『Dev(開発)』と『Ops(運用)』をツール内にひとまとめにしている」
DevOpsプロジェクトに対する全体的な反応は、スタッフにも顧客にも好意的に受け取られていると同氏は話す。
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