2016年01月02日 08時00分 UPDATE
特集/連載

ユーザー企業/組織のIT部門が選んだ、2015年記事ランキング(サーバ&ストレージ編)「SSD」が注目度ナンバーワン、2015年に多く読まれたサーバ&ストレージ記事は?

ユーザー企業は2015年、どのようなサーバ・ストレージ関連の話題に注目したのでしょうか。TechTargetジャパンの関連記事ランキングから探ります。

[翁長 潤,TechTargetジャパン]

ランキング集計方法

期間中(2015年1月〜11月)に掲載したサーバ&ストレージ関連記事について、同期間中のページビュー上位10記事をピックアップしました。ページビューの計測対象は、TechTargetジャパン会員のうち、ユーザー企業/組織に務める読者です。


本格導入の段階に移行したSSD

SSD 年々大容量化・低コスト化が続くSSD《クリックで拡大》

 TechTargetジャパンの専門メディア「サーバ&ストレージ」で2015年に公開した記事のうち、ユーザー企業/組織の読者が読んだ記事の閲覧数ランキングを見ると、ストレージ分野のホットトピックである「SSD(ソリッドステートドライブ)」に関する記事が多く読まれました。1位の「SSDはHDDよりも高くて速いはウソ? SSDをめぐる5つの誤解」は、急速な進歩を遂げ、今ではすっかり一般的な技術になったフラッシュストレージについて、5つの大きな誤解を取り上げるとともに、その背後に隠された現実を紹介しています。

 あるストレージベンダーによると、日本は米国と比べてオールフラッシュアレイ(フラッシュストレージで全ての容量をまかなうストレージアレイ)よりもSSD/HDD混在のハイブリッド型ストレージの導入が多いとのこと。3位「徹底比較:SSDオンリー vs. SSDとHDDの混在――性能測定の意外な結果は?」は、それら2種の導入パターンの性能を比較した記事です。また10位には「HDDよさらば システムが『SSD一色』になる日は近い」がランクイン。最近の調査によると、従来のHDDにも進展は見られるものの、SSDストレージの人気や容量密度、信頼性は右肩上がりであると指摘しています。企業のSSD導入が情報収集から、検討・実導入の段階に移りつつあることを示しているといえます。

Linuxは本当に安全なのか

 今回はLinuxに関する記事が2本ランクインしました。2位「LinuxとWindowsを比較、サーバOSとして優れているのはどっち?」は、企業システムにおけるWindowsとLinuxの優位性を比較した記事です。また、4位「メリットが大きい『Linux VDI』、Windowsからあえて移る理由は?」は、Linuxの仮想デスクトップにはライセンスコストの面でメリットがあると紹介しています。ただ、Linuxの最大の課題は、VDIユーザーが日常的にアクセスしているWindowsベースのプログラムとの兼ね合いにあると指摘。システムの種類や形態に応じて適切なOSを選択すべきだと解説しています。

データセンターも変革の時代へ

 データセンターに関する記事も2本にランクイン。5位「サーバの水冷却方式に“不都合な真実”、水不足で批判相次ぐ」では、米経済誌Wall Street Journalの「中規模のデータセンター1カ所で年間4900万リットルもの水を消費している」という報道を紹介。データセンターにおける水の使用方法、水の使用を抑制できる設計の選択肢、この問題に対するIT業界の認識と対処する意欲などを考察しています。また、7位「データセンターを9割閉鎖、AMDの大改革プロジェクトの全容」では、米AMDの最高情報責任者(CIO)が18カ所あった同社のデータセンターを2カ所に統合した体験談を紹介。データセンターの変革に期待が寄せられていることが読み取れます。

企業におけるNAS導入も加速

 6位「ストレージの『NAS』と『DAS』の比較で分かった“やっぱり”な結論」では、企業が「NAS(Network Attached Storage)」と「DAS(Direct Attached Storage)」のいずれかを選択できる場合、DASではなくNASを選ぶべき5つの理由を紹介しています。企業におけるNAS導入は今後さらに増えると予測できる内容です。

ベンダー再編の予測が現実のものに

 8位「iOS提携を組んだAppleとIBMが提供する“App Storeでは見つからないアプリ”とは?」は、前編「データセンター向け製品ベンダーガイド、2015年に合併/買収する企業は?」に続き、データセンター関連企業の再編を予測した記事です。「2015年、サーバ企業とストレージ企業の大規模な合併と買収が行われる年になる」との専門家の予測を紹介しています。多くの方がご存じの通り、関連分野の企業再編の動きは現実のものとなりました。

 また、9位「SSDの次に来る『コールドストレージ』とは?」は、ストレージおよびストレージネットワークに関する米国の非営利業界団体であるSNIA(Storage Networking Industry Association)の会長を務めるデイビッド・デール氏のインタビュー記事です。オンラインにする必要があるものの、めったに参照されない「コールドデータ」をどう取り扱うかが重要になると予測しています。

2016年注目の関連技術とは?

 SSD関連の記事が上位を占めたサーバ&ストレージ記事ランキング。2016年も引き続き、ユーザー企業におけるSSD導入に関心が集まるものと考えられます。対HDDとの面で話題になる価格コストについても、その容量単価が低くなっている点も追い風となっています。

 同じくストレージ分野では、「SDS(Software Defined Storage)」への関心も高まることでしょう。SDSとは、ハードウェアやソフトウェアを問わずストレージの機種の違いや容量、設置場所などをユーザーがあまり意識しなくても、必要なアプリケーションニーズに基づいてデータ管理を実現する概念です。ストレージ開発ベンダーの多くが、自社製品やその機能を説明する際、「SDS」という語句を用いるようになりました。2016年も新しい製品・サービスが発表されることは間違いないといえます。

 サーバ関連では、米Microsoftが次期サーバOS「Windows Server 2016」の一般販売を2016年年内に予定。2015年12月時点で4回のテクニカルプレビューが実施されており、コンテナ技術の採用を表明している点に注目が集まります。

 TechTargetジャパンでは2016年も、サーバ&ストレージ関連製品やサービス、技術動向を追っていきます。

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