物理構成に縛られない自由なストレージ運用をかなえる、SDS製品への期待優れたSDS製品とは(1/2 ページ)

ソフトウェア定義のデータセンターは、IT部門が避けて通れない未来だ。ソフトウェア定義のストレージ(SDS)の革新はまだ初期段階にあるが、あらゆる企業にとってSDS製品が重要な戦略になる可能性は高い。

2016年12月26日 15時00分 公開
[Jim O'ReillyTechTarget]
Cephのメリット/デメリット(参照:OpenStackのブロックストレージ「Cinder」の押さえておきたい機能)《クリックで拡大》

 ソフトウェア定義のストレージ(SDS)の革新は、まだ初期段階にある。多くの製品がSDSアプローチの目標を達成できていない。またSDS製品が多数提供されていることは有意義な進歩といえるが、ソフトウェアベンダーの母数が大きくなるにつれて、将来問題が発生する可能性はある。それを踏まえて相互運用性の重要度が増している。

 では、SDSの目標とは何だろうか。優秀なSDS製品を使用すれば、ストレージノードで多くのソフトウェアが不要になり、サービスが分散可能でスケーラブルな仮想機能として再実装される。また、このサービスは、クラスタの仮想インスタンスプール内ならどこにでも実装可能だ。このようなSDS製品の検討過程では、ワークロードの需要に応じてサービスを作成または削除できる。また機能同士を連係させて複雑な処理を実現することも可能だ。

 重要な目標は、多くのベンダーのサービスが相互運用できるようになり、必要に応じたアドホックな統合と“XaaS”モデルに基づく従量課金オプションを実現させることだ。この開放的なアプローチによって競争が促され、新しいツールの進化とパフォーマンスの改善に拍車が掛かるのが狙いである。

増加傾向にあるハイパーコンバージドシステム

       1|2 次のページへ

ITmedia マーケティング新着記事

news061.png

高齢男性はレジ待ちが苦手、女性は待たないためにアプリを活用――アイリッジ調査
実店舗を持つ企業が「アプリでどのようなユーザー体験を提供すべきか」を考えるヒントが...

news193.jpg

IASがブランドセーフティーの計測を拡張 誤報に関するレポートを追加
IASは、ブランドセーフティーと適合性の計測ソリューションを拡張し、誤報とともに広告が...

news047.png

【Googleが公式見解を発表】中古ドメインを絶対に使ってはいけない理由とは?
Googleが中古ドメインの不正利用を禁止を公式に発表しました。その理由や今後の対応につ...