「クラウドコンピューティング」のノウハウ、賢い使い方のヒント

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クラウドコンピューティングとは? 分類や利用目的を紹介

クラウドコンピューティングは、ソフトウェアやハードウェア、データベース、サーバなどの各種リソースをインターネット経由で提供するサービス全般を指す。クラウドコンピューティングの目的は、必要なときに必要な分だけリソースを利用してシステムを構築可能にすることにある。(続きはページの末尾にあります)

クラウドコンピューティング関連の運用&Tips

“有能エンジニア”が選ぶCompTIA資格「Cloud+」と「Cloud Essentials+」の違い

「CompTIA Cloud+」と「CompTIA Cloud Essentials+」は、どちらもクラウドサービスに関わるエンジニアに役立つ資格だ。それぞれ扱う知識の領域や深さにどのような違いがあるのかを解説する。

(2024/4/16)

“有能エンジニア”の証明としてCompTIAの「あのクラウド資格」が人気な訳

IT業界団体のCompTIAの認定資格は、エンジニアの間で根強い人気を誇る。特にクラウドサービスに関するある認定資格が、エンジニアの実力を証明するのに有効だ。なぜなのか。

(2024/4/9)

Google Cloudをやめるときの「データ転送」が無料に なぜなのか?

Googleは顧客が「Google Cloud」の利用を停止し、他のクラウドサービスベンダーやオンプレミスのデータセンターに移行する場合のデータ転送を無料にすると発表した。

(2024/1/18)

脱クラウドも無力? 「クラウド高過ぎ問題」がなくならない“根本的な理由“

クラウドサービスのリソースやライセンスを過剰に割り当てることが、クラウドサービスのコスト上昇の原因となっている場合がある。クラウドサービスの無駄遣いはなぜ起こってしまうのか。

(2023/9/20)

「他のクラウドでも動くアプリを作る」のはなぜ必要か? ただの無駄な場合も

アプリケーションの移植性を高めることは、ベンダーロックインの影響を抑える方法の一つだ。ただしむやみに移植性を高めても、結局は無駄になることもあるという。どういうことなのか。

(2023/6/20)

「バックアップのクラウド離れ」が避けられない4つの理由

クラウドサービスの利用をやめる“脱クラウド”の対象は、さまざまなシステムに広がっている。バックアップシステムも例外ではない。バックアップシステムのクラウドサービスをやめる理由とは何か。

(2023/6/15)

「Alibaba Cloud」と「Azure」を使う保険会社が実践するベンダーロックイン対策

システムのクラウド移行を進める保険会社AIA Group。マルチクラウドの活用やベンダーロックイン回避の対策などについて、同社でクラウド移行を推進するディレクターに話を聞いた。

(2023/6/14)

「クラウド移行に失敗した企業」の末路 料金高過ぎで年間予算を即オーバー

アプリケーションをクラウドサービスへ移行させる際、ベンダーロックインの影響を抑えるには、移行前の綿密な計画が必要だ。それはなぜなのか。“失敗例”を基に解説する。

(2023/6/13)

嫌でも逃げられない「クラウドベンダーロックイン」を拒む人、喜ぶ人の考え方

クラウドサービスを利用する上で注意が必要なのが、他ベンダーのクラウドサービスへの移行を阻む「ベンダーロックイン」だ。なぜベンダーロックインに注意が必要なのか。そもそもベンダーロックインは“悪”なのか。

(2023/6/6)

「活クラウドから脱クラウド」を避けるために知るべき“クラウドコストの真実”

「クラウドファースト」を採用しながら「脱クラウド」が必要な状況に陥らないためには、クラウドサービスのメリットに加えてリスクも把握する必要がある。クラウドファーストで考慮すべき主なリスクと対策とは。

(2023/6/6)

「クラウドにロックインはない」は誤解だった? クラウドファーストの落とし穴

「クラウドファースト」を採用する場合、クラウドサービスのメリットだけではなくリスクにも留意する必要がある。クラウドサービスが抱える主なリスクと、その解決策を説明する。

(2023/5/29)

「カナリアリリース」とは? クラウドをやめる「脱クラウド」の賢い手法

「脱クラウド」を決定したら、オンプレミスインフラへのアプリケーションの移行作業が必要だ。その際の選択肢として「カナリアリリース」がある。どのような特徴があるのか。注意点とは。

(2023/5/17)

「クラウドは高過ぎるからやめる」と決断する前に見直すべき3つのポイント

クラウドサービスから外部へのデータ転送に掛かる「エグレス料金」が高額になると、クラウドサービスを使い続けることが難しくなる。エグレス料金の高騰を抑えて「脱クラウド」を防ぐために気を付けるべきこととは。

(2023/5/8)

クラウドをやめる「脱クラウド」を決めたら“真っ先にやること”はこれだ

アプリケーションをクラウドサービスからオンプレミスインフラに戻す「脱クラウド」には、具体的にはどのような作業が必要になるのか。最初にやるべきことを説明する。

(2023/4/19)

クラウド“謎の高額請求”を招く「エグレス料金」がいつの間にか高くなる理由

「エグレス料金」は、クラウドサービスの利用料金の一部にすぎない。だがさまざまな要因から、今後のクラウドサービス利用を再検討しなければならなくなるほど、エグレス料金が高くなる可能性がある。その要因とは。

(2023/4/17)

“クラウド好き”でもうんざりする「エグレス料金」はなぜなくならないのか?

クラウドサービスを利用する際に、考慮しておかなければならないコストの一つがエグレス料金だ。クラウドベンダーがエグレス料金を設ける理由と、エグレス料金が高額になるユーザー企業の特徴を説明する。

(2023/4/10)

ハイブリッドワークの時代こそ「クラウドを使いこなす力」が大切になる理由

クラウドサービスの活用は、ハイブリッドワークには不可欠だという考え方がある。その理由とは何か。ハイブリッドワークを実現するのに役立つクラウドサービスとは。

(2023/3/7)

クラウドをやめる「脱クラウド」 その笑えない理由

アプリケーションをクラウドサービスに移行させた後に、想定していなかった問題が生じて、「脱クラウド」に踏み切らざるを得なくなることがある。こうした“想定外の問題”にはどのようなものがあるのか。

(2023/1/24)

“クラウド解禁”のオランダが悩む“あの国”のリスクと「出口戦略」とは?

オランダ政府は行政機関に対して、パブリッククラウドを含むクラウドサービスの利用を許可する。この政策を推進する上で、オランダ政府が直面する“あるリスク”とは。

(2022/12/12)

クラウドで失った“あの権利”は「ソブリンクラウド」で取り戻せる?

クラウドサービス利用時のセキュリティを不安視する企業の間で「ソブリンクラウド」への関心が高まっている。その背景にある、“ある権利”の問題について解説する。

(2022/9/27)

IaaSとPaaS、SaaS、プライベートクラウドクラウドの違いとは

 クラウドコンピューティングは、プライベートクラウドとパブリッククラウドに分けることができる。プライベートクラウドはインターネットを経由して、そのユーザー専用のサーバやネットワークのリソースを提供することを指す。パブリッククラウドはインターネットを経由して、さまざまなユーザーが共有するインフラを使ってクラウドサービスを提供することを指す。

クラウドコンピューティングの仕組み

 クラウドコンピューティングは、ユーザーのクライアント端末から遠隔地にある物理サーバやデータベース、アプリケーションへの接続を、インターネット経由で可能にする。

 クラウドコンピューティングは、仮想化技術とインフラ管理の自動化技術に依存している。仮想化によって、物理サーバやデータベースをユーザーが必要に応じて利用できるリソースとして抽象化し、クラウドサービスとして提供できるようになる。インフラ管理の自動化技術によって、クラウドベンダーは大規模なデータセンターの運営ができるようになる。

IaaSとPaaS、SaaSの違いとは

 クラウドサービスは、主にIaaS(Infrastructure as a Service)とPaaS(Platform as a Service)、SaaS(Software as a Service)の3種類に分類できる。

IaaS

 IaaSは、仮想サーバ(VM)やストレージなど、アプリケーションのインフラを提供するクラウドサービスを指す。ユーザーは利用料金を支払うことで、一定のスペックのVMやストレージを必要に応じて起動したり、停止したりできる。ユーザーは遠隔地にあるデータセンターのような感覚でサービスを利用する。

 IaaSベンダーはユーザーのさまざまな需要に応じるために、VMの種類を複数用意している。これらのVMは、種類によってCPUの性能やGPUの搭載の有無、メモリ容量などが異なる。代表的なIaaSベンダーとして、Amazon Web Services(AWS)やMicrosoft、Googleなどが挙げられる。

PaaS

 PaaSは、ミドルウェアやアプリケーション開発ツールとして提供されるクラウドサービスを指す。ユーザーはインターネット経由でこれらのツールを利用し、アプリケーションを開発したり運用したりできる。大抵のPaaSベンダーは、開発したアプリケーションのホスティングサービスも提供する。主なPaaSとして、Salesforceのアプリケーション開発ツール群「Lightning Platform」やAWSのアプリケーション管理・デプロイツール「AWS Elastic Beanstalk」、Googleのアプリケーション開発・実行ツール「App Engine」などがある。

SaaS

 SaaSは、ソフトウェアをサービスとして提供するクラウドサービスを指す。ユーザーは、インターネットが使えるPCやモバイル端末を通して、どこからでもSaaSを利用できる。主なSaaSには、Microsoftの「Microsoft 365」やGoogleの「Google Workspace」といったクラウドオフィススイートが挙げられる。

プライベートクラウドはパブリッククラウドと何が違うのか

 プライベートクラウドは、クラウドベンダーやユーザー企業が構築したクラウドインフラのリソースを、特定の組織が占有する利用形態だ。プライベートクラウドはクラウドサービスの利便性と、オンプレミスインフラのセキュリティの堅固さや制御しやすさを両立させる。プライベートクラウドを構築するための技術を提供する代表的なベンダーとして、VMwareやRed Hatなどがある。