クラウドサービスの活用は、ハイブリッドワークには不可欠だという考え方がある。その理由とは何か。ハイブリッドワークを実現するのに役立つクラウドサービスとは。
企業は時間や場所にとらわれない働き方を実現するために、クラウドサービスの活用を進めている。調査会社Gartnerは、2022年2月に発表した調査レポート「Market Impact: Cloud Shift ―― 2022 Through 2025」で、アプリケーションソフトウェアへの投資コスト全体に占めるクラウドサービスの割合は2022年の57.7%から、2025年に65.9%に増加すると予測している。
企業がテレワークとオフィスワークを組み合わせた「ハイブリッドワーク」の体制を整える上で、仮想デスクトップのクラウドサービス「クラウドPC」や、コミュニケーションツールのクラウドサービスが大いに役立つ。こうしたクラウドサービスを導入し、従業員がどこからでも、どのデバイスでも業務に必要なアプリケーションを利用できるようにすることで、ハイブリッドワークを実現しやすくなる。
ITは、人々がいつ、どこで、どのような形で働いていても、つながりを生み出す上で重要な役割を果たす。Microsoftが2022年9月に発表した働き方に関する調査レポート「Hybrid Work Is Just Work. Are We Doing It Wrong?」(広報持ち株会社Daniel J. Edelman Holdings傘下の調査組織Edelman Data & Intelligenceが2022年に実施した、11カ国のナレッジワーカー2万人に対する調査に基づく)によると、企業の96%の意思決定者と95%の従業員が、今後1年間に必要だと考える最重要スキルとして「効果的なコミュニケーション」を挙げた。雇用主と従業員は、たとえテレワークであっても、クラウドサービスなどの適切な手段を活用してコミュニケーションを図るべきだ。
従業員は、勤務時間ではなく成果を評価する働き方を望んでいる。雇用主は「生産性パラノイア」(従業員が業務に集中しているかどうかを過度に心配すること)を克服し、従業員を信頼し、従業員が長期的に働ける企業文化を築く必要がある。クラウドサービスを使いこなすためのトレーニングに投資できる企業は、変化する従業員のニーズに応えられる。
米国TechTargetが運営する英国Computer Weeklyの豊富な記事の中から、海外企業のIT製品導入事例や業種別のIT活用トレンドを厳選してお届けします。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
契約業務の効率化やコストの削減といった効果が期待できることから、多くの企業で「電子署名」の導入が進んでいる。一方で、訴訟問題へと発展した際に証拠として使えるのかといった疑問を抱き、導入を踏みとどまるケースもあるようだ。
半導体ベンダーBroadcomは仮想化ベンダーVMwareを買収してから、VMware製品の永久ライセンスを廃止した。その永久ライセンスを継続する非公認の方法とは。
システム基盤をオンプレミスで運用するか、データセンターやクラウドで運用するかは、業種によって大きく異なる。調査結果を基に、活用の実態を探るとともに、最適なクラウドサービスを考察する。
SaaSサービスが普及する一方、製品の多様化に伴い、さまざまな課題が発生している。特にベンダー側では、「商談につながるリードを獲得できない」という悩みを抱える企業が多いようだ。調査結果を基に、その実態と解決策を探る。
生成AIの活用が広がり、LLMやマルチモーダルAIの開発が進む中で、高性能なGPUの確保に問題を抱えている企業は少なくない。GPUのスペック不足を解消するためには、どうすればよいのか。有力な選択肢を紹介する。
クラウド活用で顕在化するコスト増大と活用スキル不足の課題、解決の決め手は? (2025/5/9)
KDDIの通信品質と事業成長を支える“共通インフラデータ基盤”構築の舞台裏 (2025/3/12)
高まるSaaSバックアップ需要で「ストック収益」を拡大するには (2025/1/22)
大和総研に聞く、基幹システムのモダナイズ推進を成功に導いた四つのポイント (2024/12/23)
「オンプレミス仮想化基盤」のモダナイゼーションに最適なクラウド移行の進め方 (2024/11/11)
いまさら聞けない「仮想デスクトップ」と「VDI」の違いとは
遠隔のクライアント端末から、サーバにあるデスクトップ環境を利用できる仕組みである仮想デスクトップ(仮想PC画面)は便利だが、仕組みが複雑だ。仮想デスクトップの仕組みを基礎から確認しよう。
「マーケティングオートメーション」 国内売れ筋TOP10(2025年5月)
今週は、マーケティングオートメーション(MA)ツールの売れ筋TOP10を紹介します。
「サイト内検索」&「ライブチャット」売れ筋TOP5(2025年4月)
今週は、サイト内検索ツールとライブチャットの国内売れ筋TOP5をそれぞれ紹介します。
「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2025年4月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。