クラウドPCなどのDaaSやコミュニケーションツールは、使い方次第で従業員の意欲や生産性をより高められる。ハイブリッドワークに役立つこれらの手段の、効果的な使い方を説明する。
社会情勢や市場経済の不確実性が高まる中、企業の間では業務アプリケーションとして、利用の開始や中止が容易なクラウドサービスの採用が進みつつある。クラウドサービスはインターネットがあればどこからでも利用でき、テレワークとオフィスワークを組み合わせた「ハイブリッドワーク」でも利用しやすい。
仮想デスクトップをクラウドサービスとして提供する「クラウドPC」を導入すれば、従業員はどこでも自身の業務ができるようになる。クラウドPCや、仮想デスクトップインフラ(VDI)をクラウドサービスで運用する「クラウドVDI」といった「DaaS」(Desktop as a Service)を利用することで、従業員はどのようなデバイスでも、自分の仕事用のデスクトップや自社の業務アプリケーションにアクセスできるようになる。
DaaSと自社が保有するデータ、自動化技術などを組み合わせてワークフローを構築すれば、業務をさらに効率化できる。自社の従業員同士だけではなく、顧客やパートナーの企業と同じ製品を利用することで、よりコミュニケーションが取りやすくなる。
離れた場所で作業しているチームのメンバー同士がつながりを感じ、議論への参加意欲を高める手段として、コミュニケーションツールは不可欠だ。対話を促進するビジネスチャットツールといった最新のコミュニケーションツールを使うことで、ユーザー企業はWeb会議の設定や同僚とのチャット、ワークフローの自動化などが可能になる。
次回は従業員の働き方に対する価値観の変化と、DaaSをハイブリッドワークに利用するメリットを詳しく説明する。
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