「明確な理由がない限りオフィスに行きたくない」――。テレワークを重視するこうした従業員にとって、クラウドPCなどのDaaSが役立つ理由を説明する。
時間や場所にとらわれない働き方に対する、従業員の需要が高まりつつある。人材確保が難しくなる中で、IT担当者は従業員がどこでどのように働きたいのかを知り、こうした要望をかなえる方法を見つける必要がある。
Microsoftが2022年9月に発表した働き方に関する調査レポート「Hybrid Work Is Just Work. Are We Doing It Wrong?」によると、いつ、どこで、どのように働くかの選択肢を求める従業員の声は、かつてないほど高まっている。同レポートは、広報持ち株会社Daniel J. Edelman Holdings傘下の調査組織Edelman Data & Intelligenceが2022年に11カ国のナレッジワーカー2万人に対して実施した、働き方に関する調査に基づく。この調査では、回答者の73%が、「オフィスに出勤するとしたら『単に会社から指示されたから』という理由ではなく、明確な理由が必要だ」と回答した。この結果からは、従業員が出社するための時間と労力に見合ったオフィスが必要であることが分かる。
IT担当者は、従業員のニーズを満たすためのITツールの活用方法を検討する必要がある。従業員のダイバーシティー(多様性)やインクルージョン(包摂性:誰も排除しないこと)、エクイティー(公平性)、エンゲージメント(組織貢献意欲)、生産性を向上させる、適切なITツールに投資することが重要だ。セキュリティを確保しつつ、テレワークでも業務システムを利用できるようにするためには、適切なクラウドサービスに投資することが有力な選択肢となる。
例えば仮想デスクトップをクラウドサービスとして提供する「クラウドPC」や、仮想デスクトップインフラ(VDI)をクラウドサービスで運用する「クラウドVDI」といった「DaaS」(Desktop as a Service)は、テレワークに役立つ。従業員が自分のデバイスからリモートで作業できるようにするだけではなく、社用PCの追加購入を不要にしたり、安全なBYOD(私物端末の業務利用)を実現したりする効果もある。
次回は、ハイブリッドワークの実現にクラウドサービスが役立つ理由を説明する。
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