クラウドサービスのメリットを引き出すには、オンプレミスシステムとの違いを把握する必要がある。理解を深めると、クラウドサービスの利用は決して簡単ではないことが分かる。どういうことなのか。
必要最小限のスペックで、最新のインフラを利用できるなど、クラウドサービスにはさまざまなメリットがある。一方でクラウドサービスには「管理面で注意すべきことがある」と、ストレージベンダーのNetAppでソリューションエンジニアリング担当ディレクターを務めるクリス・ロバーツ氏は指摘する。
「クラウドサービスはアプリケーションやデータ、インフラの管理方法が、オンプレミスシステムとは必ずしも同じではないことに注意が必要だ」とロバーツ氏は語る。アプリケーションの稼働状況に応じて、仮想マシン(VM)の起動や停止、ストレージ容量の増減を実施しないと「余計なコストが掛かり、手に負えなくなる」(同氏)。
アプリケーション開発とコンサルティングを手掛けるxSolutions365(xDesignの名称で事業展開)で、DevOps(開発と運用の融合)とクラウドのエンジニアリング責任者を務めるティム・アレン氏も同意見だ。アレン氏はクラウドサービスのコスト増大に加えて「データに関する法律が、クラウドインフラで扱うデータの管理方法を複雑にする可能性がある」と説明する。
「クラウドサービスで保管するデータに誰がアクセスできる状態なのかを把握するのは、かなり複雑な作業になる」とアレン氏は指摘。「この作業で、さらなるコストがかさむことがある」と注意を促す。
第7回は、オンプレミスシステムをそのままクラウドサービスに移す「リフト&シフト」の課題を整理する。
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