サーバトラブル解決に
Windows Server 2008の新ツールでサーバ履歴を分析
Windows Server 2008のユーティリティ「Reliability and Performance Monitor」は、サーバの履歴をチェックし、問題を引き起こしたイベントを特定するのに役立つ。
サーバの履歴を調べるには、イベントログを検査するのが一般的な方法だ。しかし残念なことに、イベントログに含まれる情報量が不十分であったり、逆に情報が多過ぎるために本当に必要な情報を探し出せないかのどちらかであることが多い。もちろん、サーバの履歴を確認するだけであれば、何時間もかけてイベントログを丹念に検査するには及ばない。
幸いにも、Microsoftはわれわれの苦労を理解してくれたようだ。Windows Server 2008には「Reliability and Performance Monitor」というユーティリティが付属している。このツール(Windows Vistaにも含まれる)は、サーバの履歴をチェックし、問題を引き起こしたイベントを特定するのに役立つ。実際、わたしも最近、仕事で使っているサーバの1台で起きた問題の原因を特定するのにこのツールを利用した。
このユーティリティにアクセスするには、サーバの「Administrative Tools」メニューから「Reliability and Performance Monitor」コマンドを選択する。Reliability and Performance Monitorが開くと、サーバの現在のパフォーマンスデータを示した幾つかのグラフが表示される(図A)。
このパフォーマンスデータも役立つが、サーバの履歴を知りたいのであれば、コンソールツリーから「Reliability and Performance」→「Monitoring Tools」→「Reliability Monitor」を選択する。すると図Bのような画面が現れる。
恐らくこの画面で最初に目に付くのは、上側にある大きなグラフだろう。このグラフはさまざまなイベントを記録し、サーバの信頼性を時系列で表したものだ。画面の右上の数字は、サーバの現在の信頼性を1から10の指標で評価したものだ。
この図によると、今日のわたしのサーバの信頼性指標は6.15であり、これはあまり良いとはいえない。しかし画面の下側の部分を見ていただきたい。この部分は、今日起きたイベントでサーバの信頼性に影響するものを示している。これを見れば分かるように、今日は何も起きていない。グラフに戻ると、2008年4月21日以降は重要なイベントが起きていないことが分かる。しかしサーバの信頼性指標は最初の時点で10だったのが、4月に幾つかイベントが起きたために信頼性に問題があると判断されたのだ。
重要な問題が検出されるたびに、信頼性指標の値が少し(問題の性質によっては大きく)減少する。何も問題が起きずに1日が過ぎれば、信頼性指標の値が少し増加する。これは、サーバが前日よりも少し信頼性が高いことを実証したことを意味する。グラフでは、4月21日以降、信頼性指標が徐々に増加しているのが分かる。
これらのスクリーンショットは本稿執筆用にわたしのサーバでキャプチャーしたものであり、4月に起きた問題のほとんどは、一部のメモリチップの不具合に関連したものであることが分かっている。しかし、わたしがこのサーバを初めて見るコンサルタントで、それまでに起きた問題についてもっと詳しく知りたいとしよう。その場合、グラフに表示された日付のどれかをクリックすれば、その日のイベントに関する情報を見ることができる。図Cに示すように、Reliability Monitorはその日に起きた問題に関する具体的な情報を提供してくれる。
既に述べたように、このチャートのイベントのほとんどはメモリチップの不具合に関連したものである。この問題は4月15日ごろから起きなくなったようだが、4月21日には新たに問題が発生している。
4月21日に起きた問題は複数の電源障害に関係したものだったが、Windowsにはそれは分からない。グラフを見れば、4月20日から21日にかけて信頼性指標が大きく落ち込んでいるのが分かる。図Dに示すように、4月20日にイベントが起きているが、これはエラーではない。
図Dは、わたしが4月20日に新しいデバイスドライバをインストールしたことを示している。4月21日に電源障害が起きたのは単なる偶然だが、Reliability Monitorは信頼性指標が急激に低下したことを示している。これは、システムの信頼性にかかわるイベントが前日に起きたという事実に対して注意を喚起するためだ。Reliability Monitorは、4月20日にインストールされたデバイスドライバが、その翌日に起きた障害の原因となった可能性があることを示そうとしているのだ。このケースではそうではなかったが、通常は、こういったイベントと障害の因果関係を調査する必要がある。
本稿筆者のブライエン・M・ポージー氏はMCSE(マイクロソフト認定システムエンジニア)の資格を持ち、Windows Server、IISおよびExchange Serverに関する仕事でMicrosoft Most Valuable Professionalの認定を4回受けた。全米規模の病院/医療施設チェーンでCIOを務めた経験を持つほか、フォートノックス(ケンタッキー州にある米軍施設)のネットワーク管理者を務めたこともある。
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