ユーザーのデスクトップ環境を、サーバ上の仮想環境に集約して動作させる「デスクトップ仮想化」が注目を集めている。そこで、1つのプロセッサコアで現実的に利用可能な仮想デスクトップ数の算出方法を紹介する。
わたしはよく顧客から、「1つのプロセッサコアで現実的に利用可能なデスクトップ仮想マシン(VM)の数は幾つか」と尋ねられる。わたしの答えは、業界の経験則に基づいて判断するか、あるいは自社のデスクトップPCでパフォーマンスを確認し、CPU要件を見積もればよいというものだ。
業界の一般的な例を見ると、3.0GHzのクアッドコアCPUを2個搭載したサーバでは、通常30〜80台のデスクトップVMを動作させることができる。この台数を左右する要因は、VM上のデスクトップがどのようなものかだ。以下に、仮想デスクトップをユーザーのタイプ別に分類し、前述のサーバの場合にそれぞれ何台のデスクトップVMを1つのCPUコアで動作させることができるかを「n対1」の形で示す。なお、以下ではこの割合を「基準サーバのコア当たりデスクトップ統合比」と呼ぶ。
約300MHzに相当するCPUリソースを使用するとみられる。このタイプのユーザーとしては、キオスクマシンオペレーター、受付係、役員、Webブラウザの初心者ユーザーなどが考えられる。こうしたユーザーのデスクトップはサスペンドされていたり、あまり利用されていない場合が多そうだ。このため、基準サーバのコア当たりデスクトップ統合比は10対1程度になると見込まれる。
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