NECグループ、通常POS端末と同等機能を備えた携帯型POS「マルチハンディターミナル510」NEWS

汎用OSのほか、ICカード決済処理で一般的に使用されるミドルウェアを搭載。無線LANやBluetoothを内蔵し、レシートプリンタやバーコードハンドスキャナとの接続も可能。

2010年03月08日 09時00分 公開
[TechTargetジャパン]

 NECとNECインフロンティアは3月5日、カード決済や売上登録など、通常のPOS(販売時点情報管理)端末と同等の処理を可能としながら、小型で持ち運びが容易な携帯型POS「マルチハンディターミナル510」を発表した。4月1日より販売開始する。

画像 携帯型POS「マルチハンディターミナル510」。画面は情報が見やすいカラー表示とし、タッチパネルの採用で簡単操作を可能とした

 各種クレジットカード決済に必要な磁気/ICカードリーダのほか、汎用OS「Windows CE 5.0」と決済用ミドルウェア「EMV L2」を標準搭載。画面部にタッチするだけで決算できるFeliCaリーダも本体の形状を変更することなく追加搭載できる。未対応の国際規格(EMV L2および PCI PED2.1)にも今後対応する予定。

 通信機能としては、無線LAN(IEEE 802.11a/b/g)とBluetoothを内蔵。NTTドコモの通信サービス「FOMAモデル」も選択できる。本体とセットで提供される充電装置(クレードル)には、充電機能に加え、USBを3ポート装備。用途に応じてレシートプリンタ、バーコードハンドスキャナ、店舗確認用ディスプレーなどが接続できる。

 両社ではマルチハンディターミナル510を導入することで、レジ混雑時の待ち行列解消や、催事や臨時売り場設置での有効活用ができるとしている。また、上位システムやCRMアプリケーションと連携すれば、顧客の目の前で在庫情報や商品情報を問い合わせてディスプレーに表示する、顧客の過去の販売履歴を確認する、などの接客向上、販売業務の効率化が期待できる。

 価格は本体とクレードルのセットで39万円(税別)から。両社では、百貨店などの流通小売業のほか、外食、訪問販売、物流現場など幅広い分野に向け、今後3年間で1万台の販売を見込む。

 なお、同製品は既にそごう、西武の全国店舗で2010年6月から採用されることが決定している。

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