怪しいファイル挙動を分析する技術とネットワーク経由で収集した最新の脅威対策により、感染Webサイトへのアクセスや不正コンテンツのダウンロードを阻止する。
マカフィーは6月24日、Webゲートウェイ製品の最新版「McAfee Web Gateway version 7」を発表した。25日より提供を開始する。
急増するマルウェアやボットネットなどの脅威に対し、独自のセキュリティ研究機関(McAfee Global Threat Intelligence)やネットワーク経由で収集したレピュテーション情報で対抗。加えて、JavaScriptなどのアクティブなコンテンツや不正に埋め込まれたコードを事前に動作確認・解析する技術によって、Webブラウザの脆弱性を突くような攻撃を未然に防止する。
マーケティング本部 プロダクトマーケティング部マネジャーの中村 穣氏は、「未知のマルウェア、ゼロデイ攻撃に対抗するには、パターンマッチングでのブロックやURLフィルタリングでアクセス先サイトの危険を判断することに加え、実際に落ちてきたファイルが不正かそうでないかを判断する仕組みが重要となる。McAfee Web Gateway version 7は、多くの企業がセキュリティ面で盲点となっているSSL暗号化されたファイルなども事前にチェックでき、悪性コンテンツがPCにダウンロードされるのを阻止する」と従来のWebゲートウェイ製品との違いを強調した。
同社では、豊富な情報量を双方向で操作するようになった現代のWeb市場の課題に対応するため、セキュリティ面、管理面、パフォーマンス面の3点に着目した製品の機能拡張を進めている。McAfee Web Gatewayについては、セキュリティ面で、スパイウェア対策、ウイルス対策などの従来機能に、最新版でMcAfee Global Threat Intelligenceで解析した最新の脅威対策を提供する「Artemis(アルテミス)」が追加されたことで、世界中から収集した最新のWebレピュテーション情報と連携した、一歩先の保護環境を提供するという。
管理面では、ユーザーごとにアプリケーションの使用範囲を制御できるなど、詳細なポリシー設定を可能とした。「例えば、ブログの本文は閲覧可能だが、ブログ内に張り付けているYouTubeの動画は閲覧不可など、ユーザーの所属部門(業務内容)に応じてアプリケーションやWebサイトに備わった特定の機能を有効化/無効化できる」(中村氏)。既存のセキュリティ統合管理ツール「McAfee ePolicy Orchestrator」やメールセキュリティアプライアンス「McAfee Email Gateway」と機能統合した包括的な管理にも対応する。
パフォーマンス面では、これまで32ビットだったOSを64ビットに拡張。VMwareのサポートや柔軟性/管理性を高めるオプション機能が追加された。SE本部マネジャーの岩井弘志氏は「最新版では、仮想アプライアンスの提供も開始する。今後、仮想化技術でITインフラを構築しようとしている企業に対しても、1つの選択肢として高い投資効果を提供していきたい」と述べた。
参考価格(税込み)は1ユーザーライセンス当たり3135円(1001ライセンス以上、初年度サポート料込み)から。
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