イベントで見た、診療所IT化の近未来「クリニックITフォーラム2011」展示会リポート

2011年12月11日、日本科学未来館で「クリニックITフォーラム2011」が開催された。本稿では、その中から医療ITに関連した展示内容を紹介する。

2011年12月21日 09時00分 公開
[翁長 潤,TechTargetジャパン]

 このフォーラムは、医療IT製品の総合常設展示場「メディプラザ」が主催した医療関係者向けイベント。「最近のクリニックIT事情と、ちょっと未来のITクリニック像」をテーマに、IT化に取り組んでいる診療所の医師による基調講演、企業の製品展示やデモンストレーションを行う体験会などが行われた。

電子カルテやPACS、周辺システムにおける情報連携

 医療機関では現在、各種検査機器やシステムのIT化が進んでおり、今後は電子カルテやPACS(医用画像システム)などとの情報連携が進むと予想される。今回は機器間連携に関する展示が多く見られた。

超音波診断装置との連携 日立メディカルコンピュータ

 日立メディカルコンピュータは、同社のクリニック向け電子カルテシステム「Hi-SEED」「Doctor-SEED i」と、日立メディコの「Avius」、日立アロカメディカルの「プロサウンドα6」など超音波診断装置との連携デモを展示した。

 患者IDなどで電子カルテや検査システムを関連付けることで、医用画像や動画など他システムが保有するデータを電子カルテ画面に表示する。

photo Hi-SEED上に表示された超音波診断データ

PACSとの一体型電子カルテ 三洋電機

photo Medicom-HRII Plissimo

 三洋電機は、2011年12月7日に発表した 診療所向けシステム「Medicom-HRII Plissimo」を展示。Medicom-HRII Plissimoは、三洋電機の電子カルテ「Medicom-HRII」とパナソニック メディカルソリューションズのPACS「Plissimo」を一体化させたシステム。システムごとに保有していたデータを一元管理することで、システム間のデータ連携を容易にする。

ITmedia マーケティング新着記事

news148.jpg

天候と位置情報を活用 ルグランとジオロジックが新たな広告サービスを共同開発
ルグランとジオロジックが新たな「天気連動型広告」を共同開発した。ルグランが気象デー...

news130.jpg

“AI美女”を広告に起用しない ユニリーバ「Dove」はなぜそう決めたのか
Unilever傘下の美容ケアブランド「Dove」は、「Real Beauty」の20周年を機に、生成AIツー...

news099.png

有料動画サービス 34歳以下では過半数が利用経験、4割は1日1回以上利用
「ニールセン・ビデオコンテンツ アンド アド レポート 2024」を基に、テレビ画面での動...