特定の管理作業にはGUIが重宝する
Hyper-V環境をGUIで管理できる「5nine Manager」の魅力
「5nine Manager」は、Hyper-VやWindows Serverにないさまざまな管理用GUIコンポーネントをエンドユーザーに提供するツールだ。Hyper-VをコマンドラインではなくGUIで管理したい人に有用なツールだ。
管理者にとって、米Microsoftの「Hyper-V」(特に、Server Coreで運用する場合)に1つ残念な点があるとすれば、それはGUIがないことだ。より正確に言えば、このことは、GUIに慣れた管理者や、GUIで基本的な管理作業を行いたい管理者を悩ませている。これは、コマンドラインによる管理は劣った方法だと言っているのではなく、特定の管理作業にはGUIが重宝するということだ。
リモート管理を除けば、Hyper-VのローカルGUIがないという問題を切り抜ける1つの方法は、ローカルGUIを導入することだ。オフィスの空きスペースやサーバクローゼットにHyper-Vマシンを置かない場合でも、ローカルGUIを導入すれば便利だ。そのマシンを管理するストレスが多少は軽減されるからだ。それが特に当てはまるのは、管理者が(皮肉にも)Hyper-V自体の上で動作するWindows Serverインスタンスなど、従来型のWindows ServerインスタンスのGUI操作にほとんどの時間を費やしている場合だ。
5nine Manager for Hyper-Vとは
米5nine Softwareは、Hyper-V管理ソフトウェア「5nine Manager for Hyper-V」(Windows ServerのフルインストールとServer Coreインストールの両方に対応)を提供している。
おわびと訂正(2012年3月7日)
当記事は米国TechTargetのコンテンツを翻訳したものですが、原文に誤りがあり該当箇所が削除されました。よって、その翻訳である当記事も該当箇所「このソフトウェアは、5nineが米VT Technologyからライセンスを受けたHyper-V管理ソフトウェアの管理コンポーネントと、5nine独自のHyper-V監視技術を組み合わせたもの(VT Technologyも5nineからこの監視技術のライセンスを受けている)」を削除いたしました。
5nine Manager for Hyper-Vは、サーバ上で直接実行されてアドオンとして機能する他、そうしたサーバの管理に使われるワークステーションにインストールされてリモート管理ツールとして機能する。Hyper-VやWindows Serverにないさまざまな管理用GUIコンポーネントをエンドユーザーに提供してくれるところが最も便利だ。Server Coreインストールでは、使える管理オプションはそれほど豊富ではないが、それでも非常に役立つ。
5nine Managerの見た目は、Microsoftの「Hyper-Vマネージャースナップイン」と似ている。しかし、5nine Managerの方がセットアップがずっと簡単だ。Microsoftのスナップインを試したことがある人なら誰でも知っているように、Hyper-V管理ツールをリモートマシンにインストールするのは極めて厄介だ。実際、そのプロセスの複雑さと大変さは、何かのワースト賞に値する。少なくとも5nine Managerでは、セットアップに頭を悩ませることなく、このスナップインコンソールの一般的な機能を利用できる。
5nine Managerのデフォルトではローカルホストで稼働する仮想マシン(VM)を構成できるが、リモートホストを管理対象に追加し、ドロップダウンメニューからホストを選んで管理操作を行うこともできる。「Status(ステータス)」「Management(管理)」「Hardware(ハードウェア)」「Snapshots(スナップショット)」というタブが用意されており、選択したVMについて各タブを開いてそれぞれの側面を構成できる。仮想HDDおよびディスクコントローラーなど、各VMのハードウェアプロファイルや、リソースガバナ設定、プロセッサ割り当ては、このインタフェースで管理、編集できる。VMを直接操作するには、ボタンをクリックするだけでよい。
5nine Managerの管理コンポーネント
また、5nine Managerでは、Hyper-Vでは簡単に利用できない幾つかの機能が提供されている。そうした機能を提供するコンポーネントの最たるものが、「File System View」だ。このデュアルペインのファイルエクスプローラは、かつての「Norton Commander」とその後継クローンを思い出させる。実行すべき基本的なファイル操作のほとんどはFile System Viewで行えるが、複雑な作業が必要になったら、いつでもコマンドラインにアクセスできる。さらに、サーバのイベントログやシステムサービスにアクセスできるビューも用意されているが、アクセスできるイベントやサービスは、Hyper-Vと明確に関連するものに限られる。
5nine Managerのもう1つの主要な管理コンポーネントとして「Network Manager」がある。このコンポーネントでは、ローカルサーバ上の仮想ネットワークを構成できる。しかし、リモートサーバのネットワークを管理することはできない。その1つの理由は、そうしたサーバのネットワーク接続をうっかり切断し、外部からアクセスできなくしてしまう危険が大きいからだ。
5nine Managerではこれらに加え、仮想HDD管理システム(.VHDや.VFDの新規作成、作成されたディスクの検査、編集が可能)、VM作成ウィザード(新しいVMインスタンスを追加できる)、リソース監視ペイン(ホストとゲストの挙動を詳細に分析でき、CPU使用率が高くなった場合など、さまざまな重大な事象が発生した場合にアラートを送信させることも可能)も用意されている。
価格
5nine Managerは、試用版がダウンロード配布されており、正式版は管理対象ホスト当たり119ドルで販売されている。正式版では、専門のサーバ管理者向けの機能が幾つか追加されている。例えば、(VMだけでなく)リモート管理されているサーバのコンソールに直接接続できる他、ネットワーク管理設定の高度な編集(ネットワークバインディングの変更など)も可能だ。
Windows管理者の間では、コマンドラインを利用するインセンティブがこれまでになく高まっている。PowerShellとそれを使った膨大なプログラム(特に、Microsoft自身のサーバ製品)の存在が背景にある(関連記事:PowerShellの無料ライブラリを使ってHyper-Vを管理する)。しかし、5nine Managerのようなツールが実証しているように、GUIは特定の作業にはやはり便利だ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
新着ホワイトペーパー PR
-
製品資料
[NTTインテグレーション株式会社] 取引先のセキュリティをどう管理する? 「SCS評価制度」対応の勘所を解説 -
製品資料
[NTTインテグレーション株式会社] SCS評価制度「★4」取得のカギ 最大の壁を突破する方法とは? -
製品資料
[NTTインテグレーション株式会社] 2026年度末から運用開始 「SCS評価制度」に備えて製造業がやるべきことは? -
事例
[ネットワンパートナーズ株式会社, アイビーシー株式会社] ハイブリッド環境の一元管理と快適な無線LAN環境、三井ホームはどう実現した? -
市場調査・トレンド
[TD SYNNEX株式会社] 調査で学ぶセキュリティ運用の実態 人を増やさず品質を維持する方法とは?
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
なぜ「全社配布Copilot」は使われないのか? 失敗に学ぶAI定着
-
2
損保ジャパンはなぜ「COBOL」を捨てなかったのか? 脱メインフレームの真相
-
3
「ノートPC派」は損をしている? Dellと考える“自作PC”のメリット
-
4
「業務改善とツール活用」に関するアンケート
-
5
「GitHub Copilot」3000人に配布も基本機能しか使われない 保険大手が得た教訓
-
6
年収700万超エンジニアに共通するスキルと「もっと勉強すべきだった分野」
-
7
業務用プリンターの老舗が挑むAI活用に向けた開発基盤変革を伴走支援
-
8
LINEヤフーはなぜ「社内の管理者」すら信用しないインフラを作ったのか
-
9
“Intel CPU”搭載PCを危険にさらす「UEFIファームウェア」の脆弱性とは
-
10
脱VMwareの前提が崩れる BroadcomのVDDK公開停止で確認すべき点
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
DX/AI投資の壁を突破、現代の最高財務責任者が直面する課題と克服のヒント
-
2
不審メールの経路や見せ方に変化? 2026年夏の3事例から見えた動向と対処方法
-
3
「オンプレミス回帰」せざるを得ない“合理的な理由”
-
4
バックアップは“取っているから大丈夫”なのか? ランサムウェア時代の備え方
-
5
システムの保守がモダン化を阻む? 「変えない判断」から脱却する方法とは
-
6
生成AIを開発に導入しても効果が見えない? 実証実験で分かった成果と課題
-
7
経産省DX指針から読み解く、受発注業務デジタル化ロードマップ
-
8
5分で分かる Microsoft 365のデータ損失に備えるためのバックアップの仕組み
-
9
ネットワーク遅延の原因、「パケットロス」の基礎知識と効果的な解決策
-
10
Microsoft 365を安全に運用 うっかりミスやサイバー攻撃に備えるデータ保護術
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー