個人の自主健康管理ツールと保健指導実施機関のシステムを連携させた疾病管理システムが提供開始された。長期にわたる栄養・運動管理などにも活用できる。
関西メディカルネットとシンコム・システムズ・ジャパンは4月25日、関西メディカルネットの健康増進プログラム「健康プロモ」とシンコム・システムズ・ジャパンの「特定保健指導システム」を連携させた疾病管理システムの提供開始を発表した。
健康プロモは、健康診断データや食事記録、運動記録などの情報を個人で管理できるPHR(Personal Health Record)ツール。約90種類の「生活習慣実践プログラム」や1000メニュー以上が事前登録された「食事記録プログラム」などの機能を備えており、PCやスマートフォン、タブレット端末などからデータの記録や閲覧が可能。特定保健指導システムは、特定保健指導の指導者が使用する介入業務の支援システム。指導スケジュールや面談スケジュール管理、支援メールの自動生成などの機能を提供している。
システム名 | 機能概要 |
---|---|
健康プロモ | 過去60年分の健診データの見える化 最新データが反映される「気づきグラフ」 約90種類の「生活習慣実践プログラム」 1000メニュー以上が事前登録された「食事記録プログラム」 体組成計、血圧計、歩数計などと連携した「運動記録プログラム」 「特定保健指導」との連携や専門スタッフへの健康相談が可能 |
特定保健指導システム | クラウド対応(マルチテナント/ID管理などのフレームワーク使用) 指導スケジュールや面談スケジュール管理 支援メールの自動生成 各種帳票作成 各種提出ファイル作成 指導要件にあったカスタマイズが容易(オンプレミス、ASP/SaaS) |
2つのシステムを連携させることで、健康プロモが保有する各種のデータを特定保健指導システムでも管理する疾病管理システムを構築できる。両社によると、経年変化を見ながらの特定保健指導が可能となる他、疾病管理を含めた幅広い保健指導に適用可能な支援システムとして利用できるという。また、例えば、軽度糖尿病重症化予防対策、高齢化による運動機能維持のための指導など、長期にわたる栄養・運動管理が必要とされる疾病管理にも活用できるとしている。
両社はこのシステムの販売契約を締結し、企業や健康保険組合、保健指導実施機関などにサービスを提供する予定。
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