店舗ごとにさまざまなバージョンのソフトウェアを、時代遅れのハードウェアで使用していた自動車スーパーマーケットの英Motorpointは、事業拡大のためにITインフラの統合が急務だった。
オンラインで自動車小売業を営む英Motorpointは、一貫性のないITインフラと時代遅れのハードウェアが事業の成長と拡大の足かせとなっていることから、アジリティと効率性を高め、事業拡大を推進するためにクラウドベースのインフラへの切り替えを決断した。
本記事は、プレミアムコンテンツ「Computer Weekly日本語版 3月5日号」(PDF)掲載記事の抄訳版です。本記事の全文は、同プレミアムコンテンツで読むことができます。
なお、同コンテンツのEPUB版およびKindle(MOBI)版も提供しています。
同社は1998年に設立された英国の自動車スーパーマーケットで、3500台以上の新車や新古車を抱えている。ここ12カ月の販売台数は3万1000台を上回る。
同社はWebサイトに加え、バーミンガム、バーンリー、チングフォード、ダービー、グラスゴー、ニューポート、ピーターバラの英国7都市に店舗を構えている。各店舗は、さまざまなバージョンのソフトウェアを、時代遅れのハードウェアに組み込んで使用している。標準化を行っていなかったため一貫したサービスを提供できず、経営陣はITをアップグレードすることで効率を高めるしかなかった。
「各支社のITインフラが統一されていないことが、当社の大掛かりな成長計画の妨げとなっていた。導入するソリューションはIT管理の効率を大幅に高めるものでなければならなかった」とMotorpointの管理部長マーク・カーペンター氏は言う。
急成長を続けているMotorpointは、新しいサイトを素早く立ち上げ、既存サイトの効率も高める堅牢なITインフラを求めていた。
さらに、英国全体に支社を急速に拡大していくために、データセンターを運営する通信プロバイダーの英Node4に目を向け、クラウドベースインフラの導入を決めた。
「当社のIT部門は、ITリソースを新しい支社に素早く振り分け、さらに全サイトのハードウェアとソフトウェアを単一の一貫した統合プラットフォームにまとめることも必要だった」とカーペンター氏は語る。
Motorpointは、Node4のn4Cloudというプライベートクラウドベースのサービスを導入した。このプライベートクラウドは主にノーサンプトンにあるNode4のデータセンターで運用される。MotorpointのITチームは、ITサービスの一貫性を保証し、ノーサンプトンのデータセンターが停止した場合に備えて、クラウドのバックアップとレプリケーション戦略も採用した。ノーサンプトンのプライベートクラウドは、ダービーにある別のNode4データセンターでバックアップされる。
本記事は抄訳版です。全文は、以下でダウンロード(無料)できます。
■Computer Weekly日本語版 最近のバックナンバー
Computer Weekly日本語版 2月19日号:次世代ホットスポット「NGH」徹底解説
Computer Weekly日本語版 2月5日号:仮想化コストを増大させる勘違い
Computer Weekly日本語版 1月22日号:Amazon Web Services vs. Google
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
ある調査によると、67.4%の企業が「SaaS製品の導入に失敗した経験がある」と回答しているという。そんな中、適切な選定・導入を支援するマッチングサービスが注目を集めている。本資料では、サービスの特徴や運用の流れを紹介する。
Amazon Web Services(AWS)、Google Cloud Platform(GCP)、Microsoft Azureなどクラウドネイティブ環境のセキュリティを強化するには何をすればよいのか。ログの収集や分析を高度化するためのベストプラクティスを解説する。
AWSを活用する企業にとって、クラウドアーキテクチャの基本と実践的なポイントを理解することは不可欠だ。そこで、需要に応じたスケーリングの方法や、障害を前提としたマルチAZ構成の手法など、AWS活用のベストプラクティスを紹介する。
BroadcomによるVMware買収を受けて、VMware製品から代替製品への移行を検討する動きが広がっている。その背景にある企業の本音と、有力な移行先として注目される製品とは。
システムのパブリッククラウド移行が進む一方で、パブリッククラウドからオンプレミスに戻る「オンプレミス回帰」を選ぶ企業が相次いでいる。背景には何があるのか。パブリッククラウドとオンプレミスシステムの違いとは。
いまさら聞けない「仮想デスクトップ」と「VDI」の違いとは
遠隔のクライアント端末から、サーバにあるデスクトップ環境を利用できる仕組みである仮想デスクトップ(仮想PC画面)は便利だが、仕組みが複雑だ。仮想デスクトップの仕組みを基礎から確認しよう。
「サイト内検索」&「ライブチャット」売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、サイト内検索ツールとライブチャットの国内売れ筋TOP5をそれぞれ紹介します。
「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2025年5月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。
「パーソナライゼーション」&「A/Bテスト」ツール売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、パーソナライゼーション製品と「A/Bテスト」ツールの国内売れ筋各TOP5を紹介し...