データURIスキームを悪用
Chromeユーザーが知るべき新型フィッシング詐欺、そのだましの手口とは?
Googleアカウントを狙うフィッシング攻撃が確認された。従来の手法では検出できない新たな方法が用いられているという。アカウントが乗っ取られると、「Google Drive」に保存したドキュメントにアクセスされたりする恐れがある。
Googleアカウントのパスワードがハッカーに狙われている。ルーマニアのセキュリティ企業であるBitdefenderは、従来のヒューリスティック方式では検出できない新たなフィッシング攻撃が用いられていると警告する。
これは、米GoogleのWebブラウザ「Google Chrome」がデータを表示するために利用するURI(Uniform Resource Identifier)を悪用した攻撃だ。Chromeユーザーが最も危険にさらされるが、「Mozilla Firefox」の利用者も攻撃の対象となる可能性がある。
「ユーザーのGoogleアカウントにアクセスできれば、ハッカーは『Google Play』でアプリを購入したり、『Google+』アカウントを乗っ取ったり、『Google Drive』の機密文書にアクセスしたりすることができる」とBitdefenderの最高セキュリティ戦略家のカタリン・コソイ氏は話す。
「この詐欺攻撃はまず、Googleから送信されたように装った電子メールから始まる。メールの件名は、『Mail Notice』や『New Lockout Notice』といった類いのものである」
その内容は次のようなものだ。「本メールは、あなたの電子メールアカウントが24時間以内にロックされることを知らせるリマインダー通知です。あなたに割り当てられた電子メール用ストレージ容量を増加することができません。電子メール用ストレージを自動的に増加するためには、“INSTANT INCREASE”(リンク)にアクセスしてください」
このリンクをクリックすると、偽装されたGoogleのログインページにリダイレクトされ、秘密情報の入力が求められる。
「今回のフィッシング攻撃で興味深い点は、Webブラウザのアドレスバー内に“data:”の値を持つことだ。これは、データURIスキームが使われていることを示唆している」とコソイ氏は説明する。
同氏によると、データURIスキームを使えば、攻撃者は外部リソースと同様に、Webページ内にデータをインラインで埋め込むことができるという。
データURIスキームは、ファイルコンテンツをBase64でエンコードする。今回のケースにおいては、偽装Webページのコンテンツは、データURIのエンコードされた文字列で供給される仕組みだ。
Google Chromeは文字列全体を表示するわけではない。そのため、一般のユーザーは自分たちがフィッシング攻撃の標的になり、サイバー犯罪者にデータを手渡していることに気が付かないかもしれない、とコソイ氏は述べる。
増加するフィッシング攻撃
Googleや米Facebook、米eBay、電話サービス企業、金融機関などは、攻撃者が好んで詐欺を仕掛ける対象である。
フィッシング攻撃は、自動化するツールの利用やホスト型の検出システムを迂回する技術の出現によって増加の傾向にある。米SANS Technology Instituteでリサーチ担当部長を務めるヨハン・ウルリッチ氏はこう話す。
だからといって、企業はこうした攻撃に対して無力というわけではない。フィッシング攻撃のリスクを低減する幾つかの方法がある。
フィッシング詐欺の手法を注意喚起するユーザーのセキュリティ教育や、継続的なネットワーク監視といった効果的なメソッドおよびプロシージャの実装などが含まれる。
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