CRMなど既存のマーケティングツールでは顧客を理解できない――そう考える企業が顧客を“360度の視点”で理解できる手法の導入を急いでいる。
このところ、IT幹部の間では、競争相手や顧客を“360度の視点”で理解することによって、売り上げグラフを右肩上がりの天井知らずに伸ばそうという夢のような理想が追い求められている。だが多くの企業では、360度の視点という聖杯を手に入れるのに必要なデータ管理の効果的な実践方法やアナリティクス(分析方法論)のノウハウが不足している。
「まだ現実には至っていない」と、オンラインマーケティングを専門とする米Constant Contactのマーケティング担当上級副社長クリス・リットスター氏は語る。同氏は、マーケティングオートメーションの現状を論じ、「360度の視点を獲得するのに必要な大量のリポーティングやアナリティクス、考察を扱うためのデータガバナンスとデータ管理が、多くの企業ではまだ欠如している」と言う。
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