Office for iPhoneの公開やDropboxとの連携、Office 365へのシフトなど、MicrosoftのOffice戦略が大きく変わろうとしている。クラウドへの移行を進める同社の鍵を握るのは、やはりセキュリティになりそうだ。
米Microsoftは、モバイルとクラウドに関する同社の戦略を具体化するために多忙な毎日を送っている。「Office for iPhone」のアップデートやAndroidタブレット向けOfficeのβバージョンのリリースに加え、DropboxをOfficeスイートに統合した。
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最近のこうした製品開発から、Windowsが最有力OSの座から陥落したのを受けて、自社製品の復活を目指すMicrosoftの取り組みが見て取れる。
同社のCEOサトヤ・ナデラ氏は、「当社が提唱するモバイルファーストおよびクラウドファーストの世界では、デバイスやプラットフォームを問わず、簡単に作成、共有、コラボレーションできる手段が求められる」と話す。
Microsoftは、iOSおよびAndroid向けOfficeアプリの最新アップデートでDropboxとOfficeとの最初のWeb統合を組み込んだ。Office Onlineとの統合は2015年前半に実現する見込みだ。また、Dropboxは今後数カ月以内にWindows PhoneおよびWindowsタブレットプラットフォームでのDropboxアプリケーションの提供を予定している。
Microsoftにとって、Office 365の構築を続けることも大切だが、クラウドでもセキュリティが確保され、管理が容易になることをIT部門に売り込むことも重要だ。
2014年10月に開催されたTechEd Europeのデモで、MicrosoftのPC、タブレット、スマートフォン担当バイスプレジデントのジョー・ベルフィオーレ氏は、ユーザーがコンピュータを初めて起動する際にAzure Active Directory(以下、Azure AD)経由でログインする方法を紹介した。ユーザーがログイン資格情報を入力すると、アプリケーションが新しいPCに自動的にダウンロードされる。
Azure ADは、Microsoftのデバイス管理戦略の心臓部で、デスクトップPC、ノートPC、タブレット、スマートフォン全てに対応する。Active DirectoryはオンプレミスITにロールベースのアクセスを提供するが、Azure ADはこれをクラウドまで拡張する。ユーザーは、インターネット経由でAzure ADに接続できるデバイスであれば認証を受けることができる。
Microsoft製品マーケティング部門のシニアディレクターを務めるアンドリュー・コンウェイ氏は、MDMとAzure ADの違いを次のように語った。
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