教育ITニュースフラッシュ
「クックパッド」のレシピが給食に? 茨城県境町の小中学校が実践
“スーパー日本人”の育成プロジェクトを進める大阪大学の情報共有基盤構築から、全国の学習者と問題の解答を競う“リアルタイム対戦”を可能にした学習塾の事例まで、注目の教育IT関連ニュースをお届けします。
教育機関のIT導入事例、教育機関向けの新製品に関するニュースを紹介する教育ITニュースフラッシュ。複数の研究機関が進める研究プロジェクト用に情報共有基盤を整備した大阪大学の事例から、全国の学習塾とネットワークでつないだ学習システムを導入した学習塾の取り組みまで、さまざまなニュースがありました。
茨城県境町、「クックパッド」のレシピを学校給食に利用
境町立小中学校の学校給食で、レシピ投稿サイト「クックパッド」(運営:クックパッド)のレシピを基に、茨城県産の食材を活用した給食を提供する。同町は、食に関する正しい知識を身に付けたり、食について考えたりする「食育」に力を入れており、今回の取り組みもその一環だ。給食の献立を立案する給食センターの栄養士が、栄養素や食事の楽しさなどを考慮してレシピを選定する。クックパッドはレシピの情報から、亜鉛やカルシウムなど学習者の成長に重要な栄養素をシステムで自動計算し、そのデータを境町給食センターに提供してレシピ選定を支援した。クックパッドのレシピを基にした給食は、3月4日、10日、18日に実施。以降も継続するかどうかは、現時点では明らかにしていない。給食でのクックパッド活用では、兵庫県宝塚市が小中学校の給食のレシピをクックパッドに投稿するといった取り組みがある(発表:茨城県境町、クックパッド<2015年3月3日>)。
大阪大学、「スーパー日本人」育成プロジェクトの情報共有を安全に
同大学の研究組織「センター・オブ・イノベーション(COI)研究推進機構」は2015年4月1日、研究プロジェクト用の情報共有基盤システムを稼働させる。幼少期から老年期まで常に意欲的で、個人が持つ最大の能力を発揮できる「スーパー日本人」の育成を研究テーマとする同組織では、企業24社、研究機関10機関の計34機関の研究者が13件のプロジェクトに分かれ、医学、脳科学、理工学系の研究を進めている。研究遂行にはメンバー間の情報共有が不可欠であるものの、知的財産権の観点から閲覧可能なメンバーを限定すべき情報も多く、適切なアクセス権限の設定が可能な情報共有基盤の必要性が高まっていた。データ単位のアクセス制御が可能な点を評価し、日立ソリューションズの情報共有基盤製品「活文 Managed Information Exchange」を採用してシステムを構築した(発表:日立ソリューションズ<2015年2月27日>)。
早稲田大学や関西学院大学など10大学、教養科目のネット生講義を無償公開
国内10大学が2015年3月から、インターネット生放送を使った社会人向け教養講義を順次開講する。講義を実施するのは、早稲田大学、関西学院大学、京都工芸繊維大学、法政大学、中央大学、近畿大学、東海大学、京都造形芸術大学、高野山大学、聖学院大学の10大学だ。動画学習サービス「schoo WEB-campus」を提供するスクーが特設サイトを用意。受講希望者は、同サイトにアクセスして講義を受講する。講義はインターネット生放送の他に動画としても公開する。受講料は生放送、動画ともに無料。講義公開を通じて実際の講義を体験してもらい、社会人大学院の受験者増などにつなげる狙いがあるとみられる。今後は熊本学園大学など九州に本拠を置く大学もこの取り組みに参加する(発表:スクー<2015年3月5日>)。
全国の学習塾とリアルタイム対戦 全教研がタブレット学習システム導入
学研グループで、九州地区に学習塾を展開する全教研(福岡市中央区)が、小学生・中学生向けにタブレットと学習システムを組み合わせた講義を始めた。学習システムには、他の学習塾も含めた全国の学習塾をネットワークでつなぎ、塾生同士で問題の正解数などをリアルタイムで競うことができる仕組みを搭載。同塾では小学生向けの算数講義でこの機能を活用し、競い合いを通じた学習意識の向上を狙う。また中学生向けの理科、社会、英語講義などでは、独自テキストを利用した確認テストや定期試験対策をタブレットで実施する。システムには学習システム開発のFLENSが販売するタブレット授業支援サービス「FLENS特訓シリーズ」を採用し、2015年2月に導入した。FLENSを導入した学習塾には、湘南ゼミナール(横浜市中区)、京進(京都市下京区)などがある(発表: FLENS<2015年2月27日>)。
明治東洋医学院がインターネット寄付を開始 施設整備を促進
京都府南丹市に本拠を置き、鍼灸師・柔道整復師を育成する明治東洋医学院専門学校を運営する同学院は2015年3月1日から、インターネット経由で寄付金の募集を開始した。同学院は2014年に創立90周年を迎えたのを期に、老朽化が進んだ体育施設の整備や、教育研究用設備の充実を進めている。今回開始したインターネット経由の寄付金をその資金に充てる考えだ。寄付希望者は、スマートフォンやクライアントPCなどで同学院の公式サイトにある寄付用ページへアクセスし、クレジットカード番号などの必要情報を入力すると寄付ができる。システムには、エフレジ(旧フューチャーコマース)のインターネット寄付金収納サービス「F-REGI 寄付支払い」を採用した(発表:明治東洋医学院、京都クレジットサービス、京銀カードサービス、三菱UFJニコス、エフレジ<2015年3月2日>)。
リクルートが「受験サプリ」の小中学生版提供 学校向け提供も視野
リクルートマーケティングパートナーズは2015年3月2日、小学校4年から中学校3年を対象としたオンライン教育サービス「勉強サプリ」の提供を開始した。同社が高校生向けに提供していた「受験サプリ」の小中学生版という位置付けで、料金も受験サプリと同じ月額980円(税別)で提供。大手学習塾での指導経験や教科書執筆経験のある講師をそろえ、料金を抑えつつ講義の質向上を目指す。学習内容の習得度に応じて、ポイントを付与したり画面内のキャラクターが成長するといった「ゲーミフィケーション」の要素を加え、受講者の学習習慣の定着を支援する。当面は学習者向けに提供するが、教育機関での利用も見据える。既に受験サプリは、品川女子学院高等部(東京都品川区)をはじめ250校の教育機関での導入実績がある(発表:リクルートマーケティングパートナーズ<2015年3月2日>)。
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