クラウドソフトウェアを開発しているLeadDeskは、開発サイクル短縮のためテスト自動化ツールを導入。リリースサイクルは大幅に短縮したが、導入効果はそれだけではなかった。
コールセンター向けソフトウェアプロバイダーのフィンランドLeadDeskは、同じくフィンランドのUsetraceと提携している。LeadDeskは、Usetraceが開発したクラウドベースのテスト自動化ソフトウェアを導入することで、リリーステストに要する時間を50%短縮した。
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ソフトウェア開発サイクルが重視されるようになるにつれ、新しいテスト自動化ツールへの期待も高まっている。
8カ国にオフィスがあり、15カ国で事業を展開するLeadDesk。同社のCEOオリ・ノクソ=コイビスト氏はUsetraceのソフトウェアを評し、インフラについて心配する必要がなくなることが大きなメリットだという。「テストの自動化に通常必要になるインフラの主要部分はそのまま使用できる」と同氏は話す。
メリットはこれだけにとどまらない。「テストの実行が以前よりも簡単になったので、定期テストを除けば、テストリソースの分配効率が上がった」と同氏は付け加える。
LeadDeskは、UsetraceのWebテストツールを使ってコールセンター向けクラウドソフトウェアの主なユースケースを50件自動化した。
自動化にはテストスクリプトの作成が必要になることが多いが、Usetraceによれば、テストの全ユーザーパス(トレース)がコンピュータによって自動作成されるため、コーディングは不要だという。Usetraceのユーザーは、Webサイトでの顧客操作を模倣する(フォームへの入力、製品の注文、Webサイトでのリンクのクリックなど)。すると、自動的にこれらのトレースを学習し、別のWebブラウザで定期的(およびコード更新時)に繰り返す。
リリーステストの時間が半減することに加え、自動化の割合が増えることで手動のテスト作業が20%減少。ユーザーインタフェース(UI)のバグ報告が50%減ったという。
「多くの要素があるため手動テストの時間を計るのは難しいが、当社ではテスト担当者2人がかりで3日というのが以前の平均だった。定評あるテストサポートツールを使用していても、この程度の時間がかかっていた」とノクソ=コイビスト氏は話す。
「自動化によって開発プロセスも強化された。開発者が最初にコードを展開するとき、すぐにリグレッションテストの結果を得ることができるようになった。つまり、コードに問題があるかどうか、すぐに分かるようになった」
またLeadDeskは最近、「スクラム」アジャイルプロジェクト管理フレームワークを「かんばん方式」に移行した。この移行はテストの自動化とともに、同社がリリースサイクルを3週間から1週間に短縮するのに貢献している。
だが、すぐに良い結果が得られたわけではない。
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