NetApp MetroClusterに起因するボトルネックに悩んでいた小売業者が、Virtual SANとフラッシュストレージに移行。導入効果に満足している同社だが、VSANにはまだ改善すべき点があるという。
日用品の小売業者Coop Denmarkは、1200台の仮想マシン(VM)をサポートするためにソフトウェア定義ストレージ「VMware Virtual SAN」(VSAN)とオールフラッシュストレージを導入した。この移行によってコスト削減と管理の簡略化を実現し、「NetApp Filer」を段階的に廃止する。
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デンマーク、グリーンランド、フェロー諸島に1200店舗を構える同社は、4万人の従業員を擁し、製品在庫数は10万点に上る。主要ビジネスプロセスの大部分をVMwareベースの仮想化が支えており、VMの数は1200台に及ぶ。少数だがプロセスの一部はIBMのメインフレームとUNIXサーバで実行されている。
ITエンタープライズアーキテクトのセーレン・ベンドラー氏によると、同社はこれまでNetApp Filerが提供するストレージを使用してきたが、IT運用の簡略化とコスト削減を切望していた。
「当社は、コストを削減しビジネスの運営をシンプルにする方法を常に探し求めている。維持すべき機能は、特殊性が少ないほどコストも安くなる。統制を全体的に取り除くことができるVSANは魅力的だった」
同社は、ディザスタリカバリーソフトウェア「NetApp MetroCluster」を導入したNetAppストレージがパフォーマンスのボトルネックになっている状態に直面していた。
「当社は、全てのデータをサイト間でミラーリングする方針を取っている。NetAppがミラーリングに推奨するMetroClusterは、各ボリュームにレプリケーションのポリシーがなくても、全てがミラーリングされるようにストレージシステムを分割する」(ベンドラー氏)
「ただし、帯域幅が狭いと、MetroClusterは半分に分かれた『頭脳』同士に不整合が生じる脆弱(ぜいじゃく)性がある。NetAppのインスタンスを増やすこともできるが、それには追加コストが必要になる」
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