導入企業がVMware Virtual SANに望む機能改善とは?NetAppの問題はVSANで解決

NetApp MetroClusterに起因するボトルネックに悩んでいた小売業者が、Virtual SANとフラッシュストレージに移行。導入効果に満足している同社だが、VSANにはまだ改善すべき点があるという。

2017年01月19日 08時00分 公開
[Antony AdsheadComputer Weekly]
Computer Weekly

 日用品の小売業者Coop Denmarkは、1200台の仮想マシン(VM)をサポートするためにソフトウェア定義ストレージ「VMware Virtual SAN」(VSAN)とオールフラッシュストレージを導入した。この移行によってコスト削減と管理の簡略化を実現し、「NetApp Filer」を段階的に廃止する。

Computer Weekly日本語版 1月11日号無料ダウンロード

本記事は、プレミアムコンテンツ「Computer Weekly日本語版 1月11日号」(PDF)掲載記事の抄訳版です。本記事の全文は、同プレミアムコンテンツで読むことができます。

なお、同コンテンツのEPUB版およびKindle(MOBI)版も提供しています。

ボタンボタン

 デンマーク、グリーンランド、フェロー諸島に1200店舗を構える同社は、4万人の従業員を擁し、製品在庫数は10万点に上る。主要ビジネスプロセスの大部分をVMwareベースの仮想化が支えており、VMの数は1200台に及ぶ。少数だがプロセスの一部はIBMのメインフレームとUNIXサーバで実行されている。

 ITエンタープライズアーキテクトのセーレン・ベンドラー氏によると、同社はこれまでNetApp Filerが提供するストレージを使用してきたが、IT運用の簡略化とコスト削減を切望していた。

 「当社は、コストを削減しビジネスの運営をシンプルにする方法を常に探し求めている。維持すべき機能は、特殊性が少ないほどコストも安くなる。統制を全体的に取り除くことができるVSANは魅力的だった」

 同社は、ディザスタリカバリーソフトウェア「NetApp MetroCluster」を導入したNetAppストレージがパフォーマンスのボトルネックになっている状態に直面していた。

 「当社は、全てのデータをサイト間でミラーリングする方針を取っている。NetAppがミラーリングに推奨するMetroClusterは、各ボリュームにレプリケーションのポリシーがなくても、全てがミラーリングされるようにストレージシステムを分割する」(ベンドラー氏)

 「ただし、帯域幅が狭いと、MetroClusterは半分に分かれた『頭脳』同士に不整合が生じる脆弱(ぜいじゃく)性がある。NetAppのインスタンスを増やすこともできるが、それには追加コストが必要になる」

ITmedia マーケティング新着記事

news047.jpg

SASのCMOが語る マーケティング部門が社内の生成AI活用のけん引役に適している理由
データとアナリティクスの世界で半世紀近くにわたり知見を培ってきたSAS。同社のCMOに、...

news159.jpg

SALES ROBOTICSが「カスタマーサクセス支援サービス」を提供
SALES ROBOTICSは、カスタマーサクセスを実現する新サービスの提供を開始した。

news139.jpg

「Fortnite」を活用  朝日広告社がメタバース空間制作サービスとマーケティング支援を開始
朝日広告社は、人気ゲーム「Fortnite」に新たなゲームメタバース空間を公開した。また、...