TechTargetが実施した2017年の年次調査「IT Priorities Survey」からは、企業や情報セキュリティ担当者が重視するITセキュリティトレンドが浮き彫りになった。その内容を紹介する。
情報セキュリティチームにとって、果てしなく続くサイバーセキュリティ対策の優先順位付けは容易ではない。近年「WannaCry」のような新種のランサムウェア(身代金要求型マルウェア)が次々と現れて企業に打撃を与えている。こうした攻撃への対策をはじめ、IT担当者が考慮すべきITセキュリティトレンドはさまざまだ。
TechTargetの「IT Priorities Survey」(IT優先度調査)は毎年、ITプロフェッショナルがその年に重視する優先事項を調査してきた。9回目となる今回の調査では、北米の企業で働くITプロフェッショナル971人から回答を得た。そのうち主としてセキュリティ関連業務を担当すると答えたのは、21%の207人だった。
今回の調査では、クラウドセキュリティやネットワークセキュリティ、エンドポイントセキュリティが焦点になっていることが明らかになった。
調査回答者の45%が、2017年内にクラウド形式のストレージサービスの導入を計画している。これに伴いセキュリティ担当者にとって、クラウドセキュリティ対策に注力して、攻撃者からデータを守る必要性が高まっている。
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