WindowsにもMacにも感染、マルウェアのクロスプラットフォーム化は進むかWordのマクロ機能を悪用

クロスプラットフォームマルウェアは、Microsoft Word文書を利用して攻撃を仕掛ける。攻撃の仕組みと攻撃を防ぐための対策を解説する。

2017年09月07日 05時00分 公開
[Nick LewisTechTarget]

関連キーワード

Windows 10 | Mac


クロスプラットフォームに感染するマルウェアが仕込まれたWordファイル(Fortinetブログから)《クリックで拡大》

 Fortinetの研究者が発見したクロスプラットフォームマルウェアのサンプルは、被害者が使っているOSに応じてWindowsシステムにもmacOSシステムにも感染できる設計になっていた。このマルウェアは「Microsoft Word」文書を通じて出回っていた。クロスプラットフォームマルウェアはどのような仕組みで、異なるOSで実行されるのか。

 クロスプラットフォーム開発環境は、多くのアプリケーション開発者にとっての長年の目標だった。こうした環境があれば、それぞれのプラットフォームの細部を知らなくてもアプリケーションを機能させることができ、機能開発や普及促進に専念できるからだ。つまりそうしたアプリケーション開発環境は、ターゲットとする全OS、あるいはJava Runtime Environmentのようなアプリケーション実行環境でコードを実行するために、コードをバイナリにコンパイルできる必要がある。

Wordのマクロを悪用

ITmedia マーケティング新着記事

news179.jpg

広告クリエイティブ制作後の確認をAIが支援 サイバーエージェントが「極予測やりとりAI」を提供開始
広告主企業との確認作業を効率化。当日入稿・当日配信も可能になるという。

news174.png

世界の業務アプリ導入数は1社当たり平均93、日本は最少の35――Okta調査
業務アプリの利用動向に関する年次調査の結果です。

news024.png

「ECプラットフォーム」 売れ筋TOP10(2024年3月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。