Microsoftの「HoloLens」による仮想現実を使って海外の医師がサポートする手術が行われた。
Royal London Hospitalの外科医が世界の他の地域にいる外科医の協力を受け、仮想現実(VR)を使って患者の手術を行った。
結腸直腸外科医シャフィ・アーメド医師は、インドのムンバイと英国のロンドンにいる外科医の支援を仰ぎ、大腸がんの組織を患者から切除する手術を行った。
Royal London HospitalはBarts Health NHS Trustが運営する病院だ。この病院では、手術室に居合わせていない外科医がMicrosoftの「HoloLens」を使って手術現場に「仮想的に現れ」手術室に一緒に居るかのようにアバターとしてコミュニケーションした。
アーメド医師によると、これはテクノロジーと医療を真に融合する一例だという。「当院では、時差を超えてリアルタイムに世界中の専門家を集め、手術を安全に行い、患者に最高の治療効果を確保できることを実証し、外科診療を民主化している」と同医師は話している。
「拡張現実や仮想現実には大きな可能性がある。それはNHSでの事例にとどまらない。発展途上国でのアクセスの容易性、公平性、安全性を向上するためのコラボレーションの促進にもつながる」
ムンバイのTata Memorial Centreのがん外科医シャイレッシュ・シュリカンド医師とBMI The London Independent Hospitalの結腸直腸外科医ヒテッシュ・パテル医師は、手術中、手術室に浮かぶ患者のスキャン像を3Dホログラムの形で見ることができ、そのイメージを実際に思い描くことができた。
パテル医師によれば、HoloLensを初めて使用したので慣れるまでに少し時間がかかったという。だが、こう付け加えた。
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