Windows 10の更新プロセス「Windows as a Service」の更新モデル名称が変わった。以前との比較を交えて、新たな更新モデルの特徴を解説する。
ウィリアム・シェークスピアの不朽の名作『ロミオとジュリエット』には、ジュリエットが嘆く有名なせりふがある。「名前って何? バラをたとえ別の言葉で呼んだとしても、やはり甘い香りがするでしょう」。互いの家族が敵対しているから、世間は自分とロミオの結婚を許さない。もしロミオが違う名前だったら、自分たちは一緒になれるのに――。ジュリエットの言葉にはそんな意味がある。
Microsoftは、Windowsの更新プロセス「Windows as a Service」(WaaS)で利用していた更新モデルの名称を「Branch」(ブランチ)から「Channel」(チャネル)へと変更した。Windows 10の管理者はジュリエットのように「名前を変えたところで、何かが変わるのだろうか。更新の仕組みはこれまでと同じように機能するのだろうか」と感じているだろう。
Windows 10の投入に伴ってMicrosoftは、更新プロセス全体をWaaSと呼ぶことに決め、以前のように数年ごとに新しいOSをリリースするのではなく、既存OSを継続的に更新することにした。
更新モデルは当初「Windows Insider Program」「Current Branch」「Current Branch for Business」「Long Term Servicing Branch」(LTSB)の4モデルで構成されていた。Microsoftは2017年7月にこれを変更し、Windows Insider Programと「Semi-Annual Channel」「Long-Term Servicing Channel」(LTSC)の3モデルに再編した。
Windows 10の各更新モデルについて、以前との違いを含めて解説する。更新プロセスの管理に役立つ主なツールも紹介する。
更新モデルの詳細に踏み込む前に「機能更新プログラム」と「品質更新プログラム」の違いを認識しておくことが大切だ。
機能更新プログラムは年に2回、おおよそ3月と9月にリリースされ、Windows 10に新機能を追加する。
品質更新プログラムは毎月1回のリリースで不具合や脆弱(ぜいじゃく)性を修正して、セキュリティを強化する。こちらは累積的な更新となり、各品質更新プログラムは、前回の品質更新プログラムを基盤とする。IT部門がある品質更新プログラムを適用すると、それまでに配信された品質更新プログラムを全て適用することになる。Microsoftは各機能更新プログラム向けに、18カ月にわたって品質更新プログラムを配信する。
IT部門はWindows 10の更新モデルを選択して、各デバイスへの更新プログラムの適用ペースを調整できる。
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