見落としがちなWindows 10のセキュリティホールなどへの対策をどうするか。ここで挙げる課題への対策ができていれば、IT担当者にとって2018年はいい年になるだろう。
年が明けると新年の抱負を立てる人が多い。体重を減らす努力をすると宣言する人もいれば、節約しようという抱負を持つ人もいる。何を選択するにせよ、生活をより良いものにすることが目標になる。
企業のIT担当者もこれに従い、2018年はWindows 10の諸問題への対策を講じるべきだ。対策を適切に変更すれば、彼らと彼らのユーザーの生活をより良いものにできる。
セキュリティを向上させ、プライバシーに関する懸念を軽減するため、今こそ新年2018年に向けて、以下の5つの対策を打つべきときだ。
IT担当者は問題になることが明白な領域への対策を強化することによって、新年に多くのセキュリティの懸念を解消できる。例えば、IT担当者はWindows 10に組み込まれている「BitLocker」を有効にすることによって、ユーザーの個人識別情報やその他のデータを簡単に暗号化できる。また、不正なリンクや悪意ある電子メールを回避する方法をユーザーに教育することをお勧めする。ユーザーが過ちを犯すリスクを完全になくすことは不可能だが、教育内容によっては大きな効果が得られる場合がある。
多くの企業では、パッチ不適用のサードパーティー製ソフトウェアが多過ぎるという問題に直面している。それ故にIT担当者がサードパーティーソフトウェアのアップデートをしばしば失念することを攻撃者は知っている。対策には、GFI Softwareの「GFI LanGuard」など、パッチ不適用のソフトウェアを特定して対処するための管理ツールが有効だ。
全てのデスクトップPCにセキュリティ標準が必要だと考えるIT担当者は、パスワードの最低限の長さを設定するか、またはアプリをホワイトリストに登録するだけでも、企業の防御を大幅に強化できる。
Windows Updateでは時々、アップデートがブロックされる問題に遭遇する。その場合、セキュリティやコンプライアンスのリスクが発生するので、IT担当者はまず全てのデバイスがインターネットに接続されていることを確認すべきだ。なぜなら、Windows Updateが機能するにはインターネット接続が必要だからだ。
Windows Updateが失敗した場合、Windowsはエラーコードも返す。このエラーコードをWeb検索すれば、問題を診断できる。それでも失敗の原因が分からない場合は、対象デバイスがWindows 10の最小ハードウェア要件を満たしているか確認しよう。単にアップデートに必要なストレージ容量がユーザーのデバイスで不足している場合もある。ディスククリーンアップを実行すればある程度使用容量を減らすことも可能だ。
ブートマネージャーやブート構成データ、BitLockerスタートアップファイルを含むSystem Reserved Partition(システムで予約済みのパーティション)に何らかの問題が起きた場合も、Windows Updateに問題が発生する場合がある。このパーティションはアップデートプロセスの一部を担う。ユーザーがSystem Reserved Partitionを消去してしまう場合もある。このパーティションがどのようなものか分かっていないユーザーは、デバイスの空き容量を増やすことを優先してしまうのだ。また、このパーティションのための容量が足りない場合もある。Disk Management Consoleを用いるとSystem Reserved Partitionの内容を見ることができるため、まず、このパーティションが存在すること、その容量が現在どの程度空いているかを確認しよう。
Windows 10のアップデートの問題を引き起こす一般的な原因全てを特定し、解決するためには、Windows Update トラブルシューティング ツールを利用するといい。
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