機械学習プラットフォームでH2O.aiやKNIMEなど小規模ベンダーが躍進Gartnerの評価レポート

データサイエンスと機械学習の市場は急速に拡大している。調査会社Gartnerの最新レポートによると、急増する市場の需要に素早く対応できる小規模ベンダーが大手を抑えてリードしているという。

2018年03月16日 09時00分 公開
[Nicole LaskowskiTechTarget]

 調査会社Gartnerは、データサイエンスと機械学習のプラットフォームに関する2018年版評価レポート「Magic Quadrant for Data Science and Machine-Learning Platforms」を発表した。今回はH2O.aiやKNIMEといった小規模なベンダーが大手のIBMやMicrosoft、SAPを抑えて「リーダー」として評価され、「アドバンストアナリティクス」という用語の実質的な生みの親であるSAS Instituteと並んだ。

 同レポートは、アナリティクスプログラムが成熟に向かい、アプリケーション開発者などデータサイエンティスト以外にもデータサイエンスツールの需要が広がって、今後も変動が続くと予想する。実際、データサイエンスと機械学習への投資は増加しており、2016年の収益は9.3%増加して24億ドルに達した。2016年のビジネスインテリジェンス市場全体の収益増4.5%と比較すると突出している。

 データサイエンスと機械学習への関心が高まり、市場にはますます多くのベンダーが参入している。なぜかこのレポートにランクインしていないGoogleやAmazon.comなどのクラウドベンダーも、この分野の技術の開発を手掛ける。従来とは異なるベンダーもアナリティクス分野に進出し、勢力を伸ばしている。例えばSalesforceは「Einstein」という技術を提供しており、人材管理・財務ソフトウェアベンダーのWorkdayはビッグデータアナリティクス企業のPlatforaを買収した。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

From Informa TechTarget

いまさら聞けない「仮想デスクトップ」と「VDI」の違いとは

いまさら聞けない「仮想デスクトップ」と「VDI」の違いとは
遠隔のクライアント端末から、サーバにあるデスクトップ環境を利用できる仕組みである仮想デスクトップ(仮想PC画面)は便利だが、仕組みが複雑だ。仮想デスクトップの仕組みを基礎から確認しよう。

ITmedia マーケティング新着記事

news023.png

「パーソナライゼーション」&「A/Bテスト」ツール売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、パーソナライゼーション製品と「A/Bテスト」ツールの国内売れ筋各TOP5を紹介し...

news025.png

「マーケティングオートメーション」 国内売れ筋TOP10(2025年5月)
今週は、マーケティングオートメーション(MA)ツールの売れ筋TOP10を紹介します。

news014.png

「サイト内検索」&「ライブチャット」売れ筋TOP5(2025年4月)
今週は、サイト内検索ツールとライブチャットの国内売れ筋TOP5をそれぞれ紹介します。