ゼロトラストセキュリティを導入すべき理由【後編】
「ゼロトラストセキュリティ」実現の鍵 「全てを監視する」ことがなぜ重要か
社内外に存在する情報資産を保護する有力な手段である「ゼロトラストセキュリティ」。その実現のためには、何が必要なのか。
LANなどの社内ネットワークのセキュリティ対策が不足していると、企業は深刻なデータ侵害に直面する恐れがある。そこで重要なのが、社内ネットワークとインターネットなどの社外ネットワークに攻撃者がいることを前提にしたセキュリティ概念「ゼロトラストセキュリティ」だ。
なぜ「全てを監視すること」が重要なのか
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ゼロトラストセキュリティの重要さ
既存技術とゼロトラストセキュリティ
ゼロトラストセキュリティの重要な要素は、社外ネットワークからだけでなく、社内ネットワークを含む全てのネットワークからのリクエストを監視、検査することだ。
エンドユーザーにシステムや機能への最小限のアクセス権限しかない場合でも、システム内の機密データにアクセスできる特権ユーザーのアカウントを攻撃者が悪用できれば、データ漏えいが発生しかねない。潜在的なリスクを迅速に検出し、緩和できるように、企業はエンドユーザーのアクティビティーを継続的に監視、分析する必要がある。
機密データを保持する企業は、ゼロトラストセキュリティの導入を検討する価値がある。政府機関はサイバー攻撃の標的になりやすいためセキュリティ標準を設けることが一般的だ。民間企業も政府機関の手法を参考にできる。
顧客データ、従業員データ、財務データ、知的財産のどれであろうと、重要な資産の安全性を保つ上でゼロトラストセキュリティが効力を発揮する。企業がどう対策しても、攻撃者は企業のデバイスや資格情報を侵害しようとする。エンドユーザーに与えるシステムへのアクセス権限を必要最小限にとどめ、デバイスやエンドユーザーがシステムに与える影響をどの程度小さくできるかが、その後の状況を左右する。
積極的かつ継続的なリスクの発見
企業がID、ネットワーク、デバイス、アプリケーションの保護にゼロトラストセキュリティを導入するかどうかは、攻撃が生じた場合に軽微な被害で済むのか、重要データを失う深刻なインシデントになるかの違いを左右する可能性がある。ゼロトラストセキュリティの導入は、認可していないIT製品・サービスを従業員が勝手に利用する「シャドーIT」、放置したまま管理が行き届いていないアカウント「ゾンビアカウント」、過剰な権限を有するエンドユーザーといったリスクの発見につながる。
ゼロトラストセキュリティは、現在と理想のセキュリティ対策のギャップを埋め、今後のリスク管理の土台を構築することに役立つ。企業はゼロトラストセキュリティによって継続的にリスクを減らし続けることを目標にするとよい。その際、何らかのリスクが常に存在する可能性があることと、リスクが少ないほどより良い状態であることを前提にする必要がある。
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