電子カルテの音声アシスタントの可能性と限界 多機能でも「理想には遠い」のはなぜかEHRの音声認識機能は使い物になるか【前編】

米国の医療機関では電子カルテ(EHR:電子健康記録)の音声認識技術が注目を集めている。医師のルーティン業務を自動化する便利な機能が次々と登場しているが、「理想には遠い」と見る専門家もいる。

2021年06月08日 05時00分 公開
[Makenzie HollandTechTarget]

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 ヤー・クマー・クリスタル氏はVanderbilt University Medical Centerで生物医学情報学と小児内分泌学の准教授を務めている。同氏は診察室の扉を開く前にいつも決まってモバイル端末を取り出し、電子カルテ(EHR:電子健康記録)ベンダーEpic Systems(以下、Epic)の「Haiku」を起動させる。これはEpic製電子カルテのモバイル端末向けアプリケーションだ。端末のスクロール操作の代わりに「ヘイ、エピック。直近の記録を見せて」と音声コマンドで話しかけると、クマー・クリスタル氏自身がその患者を最後に診察した時の情報が画面に表示される。

手間は省けるが、理想には遠い――医療の音声認識技術が未熟な理由

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