医療業界“ビッグデータ失敗事例”で判明した、3つの要因活用を阻むさまざまな障壁(1/2 ページ)

ビッグデータとデータアナリティクスは、投薬の精密化、公衆衛生、バリューベースのヘルスケアへの道を開いた。だが、この分野のITプロフェッショナルの前には、まだ大きな障壁がある。

2015年07月06日 15時00分 公開
[Kristen LeeTechTarget]
photo 「IBM Watson Health」のインフォグラフィックス《クリックで拡大》

 医療機関を展開している米Granite Healthcare Networkは、レセプトデータの中に明らかな差異と思われる現象を発見した。だが同社の公衆衛生担当ディレクター、ボブ・ケイ氏によれば、その差異は後に誤りだったことが分かった。

 この謎を解き、真実を解明することができたのは、臨床ビッグデータのおかげだった。「レセプトの前後関係が非常に重要」だと同氏は指摘する。

 ヘルスケア分野におけるデータアナリティクスとビッグデータに関しては、多くの組織がデータの分析や活用はおろか、データを理解することにさえ苦慮している。

レセプトデータは医療ビッグデータでは使えない?

       1|2 次のページへ

ITmedia マーケティング新着記事

news047.jpg

SASのCMOが語る マーケティング部門が社内の生成AI活用のけん引役に適している理由
データとアナリティクスの世界で半世紀近くにわたり知見を培ってきたSAS。同社のCMOに、...

news159.jpg

SALES ROBOTICSが「カスタマーサクセス支援サービス」を提供
SALES ROBOTICSは、カスタマーサクセスを実現する新サービスの提供を開始した。

news139.jpg

「Fortnite」を活用  朝日広告社がメタバース空間制作サービスとマーケティング支援を開始
朝日広告社は、人気ゲーム「Fortnite」に新たなゲームメタバース空間を公開した。また、...