ペネトレーションテストは手動か自動か【第3回】
「自動ペネトレーションテストツール」を過信してはいけない 専門家の懸念は?
テスト担当者やセキュリティアナリストの作業の一部を肩代わりする自動ペネトレーションツールには、利点だけでなく欠点もある。導入に先立って企業が把握すべき欠点や専門家の見解を紹介する。
実際にシステムに侵入して脆弱(ぜいじゃく)性を確認する「ペネトレーションテスト」(侵入テストとも)。それを自動化するのが自動ペネトレーションテストツールだ。米TechTargetの調査部門Enterprise Strategy Groupでアナリストを務めるジョン・オルシック氏によると、自動ペネトレーションテストツールはこの数年で進化を遂げている。投資家による投資も盛んだ。「これは革新的な成長市場だ」とオルシック氏は述べる。ただし自動ペネトレーションツールには幾つかの課題がある。
自動ペネトレーションテストツールは“あれ”が苦手
併せて読みたいお薦め記事
連載:ペネトレーションテストは手動か自動か
さまざまなペネトレーションテスト手法
開発者やユーザーの知識にテスト結果が左右されることが、自動ペネトレーションツールの欠点だ。つまり自動ペネトレーションテストでは、人が障害になり得るということになる。「ソフトウェアは人の知識基盤以上に優れたものにはならない」とオルシック氏は説明する。自動ペネトレーションテストの開発者が適切なプログラミングをしていなかったり、ユーザーが適切な使い方をしていなかったりすれば、企業は重要な問題を見落としかねない。
自動ペネトレーションテストツールが、人のペネトレーションテスト担当者に取って代わる可能性を懸念する声がある。これに対してオルシック氏は「そうなるとは限らない」と語る。同氏によると、自動ペネトレーションテストツールが非常に優れたものになり、ペネトレーションテストの監督者や監査担当者しか必要なくなる可能性はある。ただし「近い将来にそうなる気配はない」と同氏は話す。
全てのテストシナリオで自動ペネトレーションテストツールが役立つわけではない。自動ペネトレーションテストツールは限られた機能しか持たないからだ。具体的には
- 無線LAN
- Webアプリケーション
- 人
に対するペネトレーションテストは、大半の自動ペネトレーションツールでは実行できない。
TechTarget発 先取りITトレンド
米国TechTargetの豊富な記事の中から、最新技術解説や注目分野の製品比較、海外企業のIT製品導入事例などを厳選してお届けします。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
TechTarget発 先取りITトレンド
米国TechTargetの豊富な記事の中から、最新技術解説や注目分野の製品比較、海外企業のIT製品導入事例などを厳選してお届けします。
この記事の著者
関連記事
新着ホワイトペーパー PR
-
事例
[サイボウズ株式会社] DXに必要な「Dスキル」「Xスキル」を持った人材を育成するには? -
市場調査・トレンド
[サイボウズ株式会社] データで見る、DXが「順調に進む企業」と「つまずく企業」の違い -
製品資料
[サイボウズ株式会社] 賛否が割れがちな「Notesからの移行」 新環境への移行を納得してもらうには? -
事例
[ServiceNow Japan合同会社] 農林中金に学ぶ内製開発 処理効率を約2倍に高めAI活用も加速させた方法とは? -
事例
[ServiceNow Japan合同会社] NTTグループのデジタル変革術、17万人が利用する決裁プロセス刷新の全貌
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
【基本情報技術者試験】「デュプレックスシステム」と「デュアルシステム」の違いは?
-
2
100億円の「Linux更新」を回避 みずほ銀行が選んだ“おきて破り”のRHEL延命策
-
3
MS月例パッチが1000件突破 人手不足の情シスを襲う「月1回メンテ」の崩壊
-
4
サーバ約70台をAWSへ ヤナセが移行前にやった「通信要件の可視化」
-
5
脱VMwareの真実:データセンター大手がNutanixを選んだ「コスト以上の理由」
-
6
「Microsoft一択」で本当にいいのか 知らぬ間にライセンス費用が膨らむ真相
-
7
AIインフラの理想形? 「5層のケーキ」を垂直統合するための近道とは
-
8
「VMware離れ」は本当か 3000社がVCF 9にかじを切った現実的な理由
-
9
「データストレージの活用方法」に関するアンケート
-
10
Oracle巨大ITプロジェクトはなぜつまずいたのか 8年で導入1割、追加で170億ドル
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
生成AIのハルシネーションを防止 回答精度を高めるセマンティックレイヤーとは
-
2
AIエージェントで多様な日常業務を効率化するための入門ガイド
-
3
5回聞くだけじゃ足りない? トヨタ式「なぜなぜ分析」の正しい実践方法
-
4
AIが「わざわざ使うツール」になっていない? 業務で自然に使う導線にする秘訣
-
5
JR西日本ITソリューションズが「監視業務の属人化」を解消した方法とは?
-
6
「脱Excel」か「Excel快適化」か? 現場にやさしい業務改善の進め方
-
7
インシデント対応工数を約3割削減、東京ガスの事例に学ぶ監視体制刷新のコツ
-
8
マンガで解説:「ゼロトラスト」「SASE」の必要性とメリット
-
9
5分で分かる「セキュア大容量ファイル転送サービス」の機能とメリット
-
10
情報セキュリティ対策早分かりガイド:25の自社診断で弱点と解決策を理解
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー