「Windows 11」へのアップグレード可否を判断する手段は「PC正常性チェック」だけではない。PC正常性チェックが正常に動作しない場合でも利用できるのが「WhyNotWin11」だ。その特徴を簡潔に紹介する。
「PC正常性チェック」(PC Health Check)は、利用中の「Windows 10」搭載PCで、「Windows 11」を利用できるかどうかを調べるのに役立つアプリケーションだ。何らかの理由でPC正常性チェックを利用できない場合、サードパーティーのWindows 11互換性評価ツールの使用を検討するとよい。まずは「WhyNotWin11」を紹介しよう。
PCのアップデートを制御している企業では、PC正常性チェックが正常に機能しないことがある(画面4)。PC正常性チェックアプリを正常に実行できないPCに対し、IT管理者が試してみることのできるサードパーティーツールは幾つかある。
オープンソースソフトウェア(OSS)のWhyNotWin11は、スタンドアロンの「Windows」アプリケーションとして実行できる。ソースコード共有サービス「GitHub」で入手可能だ。
WhyNotWin11は、対象のPCでCPUやストレージなどのスペックをチェックし、結果をレポートする。Windows 11のシステム要件の一覧を表示し、対象のPCがどのシステム要件を満たし、どのシステム要件を満たしていないかを示す(画面5)。
画面5 WhyNotWin11は、PCがWindows 11のシステム要件を満たしているかどうかを示す。この例ではCPUと、セキュリティデバイス規格「TPM」(Trusted Platform Module)の要件を満たしていないことが分かる(画面は英語版で、著者が取得)《クリックで拡大》米国TechTargetの豊富な記事の中から、最新技術解説や注目分野の製品比較、海外企業のIT製品導入事例などを厳選してお届けします。
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