調査会社IDCによると、2022年第1四半期の世界PC出荷台数は前年同期比5%減となった。販売自体は好調なものの、コロナ禍による急成長に終止符が打たれた形だ。PC市場はどうなっているのか。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック(世界的大流行)の影響によるPC市場の急成長が終わった。PC市場は今後数年間、停滞を経て低成長で推移する見通しだ。
調査会社IDCによれば、2022年第1四半期(1月〜3月)の世界PC出荷台数(デスクトップPC、ノートPC、ワークステーション)は前年同期比5.1%減少した。ノートPCの出荷の落ち込みが響いた形だ。一方でデスクトップPCは微増となった。
急成長が終わったとはいえ、PC販売そのものは堅調だ。IDCによると、2022年第1四半期のPC出荷台数は8050万台となり、7四半期連続で8000万台を超えた。これは2012年以来だという。IDCは、PC出荷台数が2022年を通じて好調に推移する見通しだ。同社アナリストのライアン・リース氏は「高水準の出荷が続くものの、2021年比では若干のマイナスになる」とみる。
ウクライナ情勢やパンデミックによる中国でのロックダウン(都市封鎖)がPCのサプライチェーンや物流に悪影響を与える可能性がある。「これらはPC市場にとって追い風ではない」とリース氏は説明。影響の大きさによっては、2022年通年のPC出荷台数予測を「下方修正しなければならない可能性がある」と同氏は言う。
今のところ、2023年はPC業界にとって2022年を上回る年になりそうだ。2022年は、半導体不足が消費者のPC購入を妨げる要因になる。特にローエンド向けPC用チップが足りないという。リース氏は「全ての消費者がハイエンド向けPCを買いたいわけではない」と指摘。半導体不足は「PC販売の鈍化につながる」と述べる。
後編は、出荷台数ベースのPCベンダー別シェアを紹介する。
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