さまざまなベンダーが、さまざまな機能を持つ脆弱性診断ツールを提供している。脆弱性診断ツールを生かすためには、どのように導入し、活用すればよいのか。選定時には何に気を付けるべきなのか。
オンプレミスシステムやクラウドサービス、エンドポイントなど、企業が管理するシステムは多岐にわたる。それらに脆弱(ぜいじゃく)性が存在するかどうかをチェックするには、「脆弱性診断」ツールが役に立つ場合がある。
各ベンダーの脆弱性診断ツールは、それぞれ異なる機能を提供する。重複する機能もあるものの、それは大した問題にはならない。異なる2つの脆弱性診断ツールを使えば、1つの脆弱性診断ツールを使うよりも、多くの脆弱性を発見できる可能性が見込めるからだ。
同じような機能を持つ複数の脆弱性診断ツールを導入することは賢明ではない。脆弱性診断ツールを使えるようになるには、診断結果の確認と誤検出の排除、担当者のトレーニングといった、さまざまなコストがかかる。商用ツールであれば、さらに利用料金や保守サポート料金などのコストが発生する。
自社に必要な機能を、なるべく重複のないように提供する脆弱性診断ツール群を導入することが賢明だ。機器やアプリケーションによっては、利用できる脆弱性診断ツールが存在しない可能性があることにも注意を払いつつ、脆弱性ツールを選択する必要がある。
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