NFT攻撃「8つの手口」と「8つの対策」【第4回】
3億円が盗まれたNFT詐欺「投資詐欺」の巧妙な手口
攻撃者はあの手この手を使い、「NFT」(非代替性トークン)を狙っている。企業はさまざまな手口を知り、NFTに対する攻撃に備えなければならない。具体的な手口を説明する。
代替できないデジタルデータである「NFT」(Non Fungible Token:非代替性トークン)の普及とともに、NFTを狙った攻撃も活発化しつつある。攻撃の手口を知ることは、企業が防御策を検討するための第一歩だ。本稿は、NFT攻撃の主な8つの手口のうち、6つ目から8つ目を解説する。
6.投資詐欺
併せて読みたいお薦め記事
連載:NFT攻撃「8つの手口」と「8つの対策」
- 第1回:NFT(非代替性トークン)の用途とは? 犯罪者の新たな“獲物”に
- 第2回:NFT詐欺師が悪用するだましのテクニック「ラグプル」とは?
- 第3回:“無料”を餌にするNFT詐欺「エアドロップ」のあくどい手口
NFT(非代替性トークン)の光と影
「投資詐欺」では、攻撃者は価値がありそうなNFTプロジェクトを立ち上げ、標的をそこに投資させる。資金を回収した後、NFTプロジェクトは跡形もなく姿を消す。NFTは匿名で売買されるため、投資詐欺を働くのは比較的簡単だという見方がある。
2021年、「Evil Ape」と名乗った人物による投資詐欺では、約300万ドル(約3億8800万円)が盗まれた。Evil Apeは正規のNFTプロジェクト「Evolved Apes」で登場し、資金を集めた後に姿を消した。
7.パンプアンドダンプ(P&D)
集団で暗号資産(仮想通貨)を大量に購入し、買い手を引き付けるために価格をつり上げることを「パンプ」という。「パンプアンドダンプ」(P&D)では、攻撃者はパンプで価格の上昇を招いた後、資産を売却(ダンプ)して利益を得る。結果として他の購入者は損をすることになる。
8.コンテンツ偽造
攻撃者は芸術作品を盗んだり、コピーしたりして偽造コンテンツを作り、「OpenSea」といったNFTマーケットプレース(取引サイト)に掲載。本物に見せ掛け、高額での売買を狙う。こうした偽造コンテンツは盗品やコピー品(偽物)であるため、そのNFTに価値はない。
第5回は、NFT攻撃を防ぐための注意点を紹介する。
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