VMwareのハイパーバイザー「ESXi」を標的にするランサムウェア攻撃「ESXiArgs」について、CISAやFBIといった米政府関連組織が具体的な対策を紹介している。その中身とは。
VMwareのハイパーバイザー「ESXi」を狙うランサムウェア(身代金要求型マルウェア)攻撃「ESXiArgs」の被害が広がっている。ランサムウェアのリスクを低減するために、米国のサイバーセキュリティ・インフラセキュリティ庁(CISA:Cybersecurity and Infrastructure Security Agency)は、幾つかの対処法を推奨する。どのような対処法なのか。
CISAが推奨するのは、CISAのランサムウェア攻撃関連情報サイト「StopRansomware.gov」のガイダンスを採用することだ。このガイダンスに沿って多要素認証(MFA)の導入といった基本的なサイバーハイジーン(システムを安全に使うための行動)を実施し、継続的に対策を講じることで「ハッキングされるリスクを大幅に低減できる」とCISAは説明する。
ESXiArgsの被害者に対するデータ復旧の手引きとして、CISAと米連邦捜査局(FBI:Federal Bureau of Investigation)は共同でサイバーセキュリティ勧告を発表した。この勧告は以下を提供する。
CISAはソースコード共有サービス「GitHub」で、ESXiArgsによる被害からのVM復旧支援ツール「ESXiArgs-Recover」を公開した。ESXiArgs-Recoverは、ESXiArgsが暗号化したVM関連の環境設定ファイルを自動で再構築する。CISAは「公共および民間のパートナーと協力して、インシデントの影響を評価し、支援を提供している」と説明。「セキュリティインシデントに遭遇した組織は、直ちにCISAまたはFBIに報告してほしい」と呼び掛ける。
米国TechTargetの豊富な記事の中から、最新技術解説や注目分野の製品比較、海外企業のIT製品導入事例などを厳選してお届けします。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
いまさら聞けない「仮想デスクトップ」と「VDI」の違いとは
遠隔のクライアント端末から、サーバにあるデスクトップ環境を利用できる仕組みである仮想デスクトップ(仮想PC画面)は便利だが、仕組みが複雑だ。仮想デスクトップの仕組みを基礎から確認しよう。
「パーソナライゼーション」&「A/Bテスト」ツール売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、パーソナライゼーション製品と「A/Bテスト」ツールの国内売れ筋各TOP5を紹介し...
「マーケティングオートメーション」 国内売れ筋TOP10(2025年5月)
今週は、マーケティングオートメーション(MA)ツールの売れ筋TOP10を紹介します。
「サイト内検索」&「ライブチャット」売れ筋TOP5(2025年4月)
今週は、サイト内検索ツールとライブチャットの国内売れ筋TOP5をそれぞれ紹介します。