「Mac」や「iPhone」のセキュリティ向上はなぜ“ユーザーが主役”なのかAppleの謎のセキュリティアップデート【後編】

デバイスのセキュリティ向上に注力しているApple。他方で「ユーザーを積極的に巻き込まなければあまり意味がない」と指摘するセキュリティ専門家がいる。それはなぜなのか。

2023年07月11日 05時15分 公開
[Alex ScroxtonTechTarget]

関連キーワード

Apple | 脆弱性 | セキュリティ


 2023年5月2日(米国時間)、Appleは更新プログラム「緊急セキュリティ対応」(Rapid Security Responses)を公開した。これについて、一部のApple製品ユーザーは「更新プログラムの詳細の情報が少な過ぎて謎だ」と非難している。しかし、セキュリティ向上についてユーザーにも責任があるとセキュリティ専門家は指摘する。どういうことなのか。

ユーザーが“セキュリティ向上の主役”になる理由はこれだ

 デバイス管理ツールベンダーJamf Softwareで戦略担当バイスプレジデントを務めるマイケル・コビントン氏は、「今回のようにAppleが更新プログラムを迅速に提供することはありがたい」と話す。同時に「ただしそれだけでは、『Apple製品のセキュリティが脆弱(ぜいじゃく)である』という根本的な問題は解決しない」とも述べる。

 コビントン氏は、更新プログラムの提供に加え、更新プログラム適用の重要性を積極的にユーザーに伝えることの大切さも強調する。Jamf Softwareの調査機関Jamf Threat Labsは2022年、同社が保護対象とする50万台のiOS、macOS、iPadOS、「Android」「Windows」搭載デバイスについて、12カ月間のセキュリティ情報を分析した。それによると、調査対象デバイスの5台中1台がOSを更新できていなかった。「ユーザーを巻き込まなければ、Apple製デバイスのセキュリティは向上しない」と同氏は注意喚起する。

Computer Weekly発 世界に学ぶIT導入・活用術

米国TechTargetが運営する英国Computer Weeklyの豊富な記事の中から、海外企業のIT製品導入事例や業種別のIT活用トレンドを厳選してお届けします。

ITmedia マーケティング新着記事

news072.jpg

Threadsで目立つ投稿をするには? Metaがフィードアルゴリズムの仕組みに関する洞察を公開
X(旧Twitter)に変わるものとして期待されるMetaの短文投稿SNS「Threads」。Metaが公開...

news061.jpg

マーケターの87%は自分の仕事が生成AIなどのテクノロジーに取って代わられることを懸念――Gartner調査
Gartnerがマーケティング人材に関する調査を実施。環境的不確実性と技術的複雑性の中で、...

news058.jpg

Z世代が旅に求める「令和的非日常」とは?
JTBコミュニケーションデザインと伊藤忠ファッションシステムが、Z世代の旅に関する意識...