サーバ仮想化の基礎を知る3つのホワイトペーパーホワイトペーパーレビュー

サーバ仮想化の仕組みやメリットを基礎から解説したホワイトペーパーを3つピックアップ。仮想環境の設計、構築、管理、運用を効率化する方法について紹介する。

2010年07月23日 00時00分 公開
[荒井亜子,TechTargetジャパン]

 本稿では、TechTargetジャパンのホワイトペーパーダウンロードセンターに登録されているホワイトペーパーの中から「仮想環境の構築・運用で参考になる」と思われる3つのホワイトペーパーを紹介する。

仮想環境の設計、構築から運用までを一元管理する

ITシステムのライフサイクルにおける仮想化のあるべき姿

画像 ページ数:20、提供:日立製作所

 企業のITシステムは、本番環境においてもようやく仮想化の導入が浸透してきた。しかし、仮想環境のメリットを享受し、本当の意味で活用できるようになるには、まだ解決すべき課題が多い。日立製作所は、ITシステムの設計、構築から運用までを考慮した仮想環境構築方法を提案している。

 今後のクラウド時代を見据えると、企業が独自に構築するプライベートクラウドを利用するにも、データセンター事業者のパブリッククラウドを利用するにも、あるいはクラウドとオンプレミスをハイブリッドで利用するにも、仮想環境への早期移行は欠かせない。企業のITシステムを仮想化し、運用管理者の負担を減らすには、仮想環境の運用サイクル全体を一元管理することが重要だ。

 このホワイトペーパーでは、クラウドコンピューティングと仮想化技術の現状、仮想環境の設計とアプリケーション実行基盤の構築、仮想環境における効率的な運用管理について紹介している。

仮想環境におけるデータ保護を考える

仮想データセンター実現に向けた最新のテクノロジと実装のための計画・構築・管理

画像 ページ数:12、提供:EMCジャパン

 2004年ごろには4台程度しか集約できなかった物理サーバが、現在では30台程度の統合を可能にしている。サーバを構成するCPUやメモリなどの要素技術の性能が飛躍的に向上したためだ。また、ブレードサーバの性能向上や機能の成熟も企業におけるサーバ仮想化を後押しした。

 その結果、仮想化環境のバックアップやデータ保護を、大規模向けに考え直さなければならない時代に入ってきた。

 また、集約が高まったことでサーバやストレージのキャパシティー管理、システムダウン時のリスク回避策がより重要になっている。これらのリスクにどう対応するかが大規模サーバ仮想化の成功の鍵である。だが、多くの考慮すべき事項を運用だけでカバーするのは非常に困難だ。

 このホワイトペーパーでは、仮想環境をうまくコントロールし運用を効率化する技術と、仮想環境の計画・構築・管理の手法について紹介している。

仮想化の基礎を固める

仮想化の新たな経済性

画像 ページ数:23、提供:日商エレクトロニクス

 企業のITインフラが抱える課題を解決する手法として注目を集める仮想化。このホワイトペーパーでは、「抽象化」「カプセル化」「隔離」といったサーバ仮想化の概念、「統合」「プロビジョニング」「ディザスタリカバリ」「ワークロード管理」といった仮想化のメリットを挙げ、仮想化の仕組みを基礎から解説している。

 また、仮想化にはサーバ集約だけではなく、サーバ冗長化の代替やシームレスなサーバ移行など、多くの機能とメリットがある。これらの機能を有し、かつコストパフォーマンスに優れたサーバ仮想化ソフトウェア製品としてXenベースの「Virtual Iron」も紹介している。

 今回紹介したホワイトペーパー以外にも、ホワイトペーパーダウンロードセンターでは、技術文書や製品資料、事例紹介などプロジェクト管理に関するホワイトペーパーを掲載している。ぜひダウンロードしてご活用いただきたい。

関連ホワイトペーパー

運用管理 | サーバ | 仮想化 | ディザスタリカバリ


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