考え方の転換が必要な財務諸表の表示と作成プロセスIFRSを会計×業務×ITで理解する【第3回】

投資家の視点から作られ、現在の日本基準からの考えの転換が求められるIFRSの財務諸表の表示。業務プロセスやITシステムを適切に構築するための情報をお届けする。

2010年10月05日 08時00分 公開
[原 幹,クレタ・アソシエイツ]

 これからIFRSの適用を目指す日本企業に影響が大きいと考えられる会計基準のポイントと業務プロセスへの影響、ITシステムの対応方法を解説する連載の3回目。今回は財務諸表の利用者にとって影響が大きく、作成者にとって考え方の転換を求められる「財務諸表の表示」を取り上げる。なお、以下の文中における見解は特定の組織を代表するものではなく、筆者の私見である。

 本連載は下記の構成にてお送りする。該当パートを適宜参照されたい。

Part1:会計基準ポイント解説(IFRSフォーラム)

IFRSのトピックス概要と日本基準との差異を解説する。

Part2:業務へのインパクトと対応(IFRSフォーラム)

会計基準に対応するための業務サイドへの影響と対応方法を解説する。

Part3:ITへのインパクトと対応(本稿)

会計基準によるITサイドへの影響と対応方法を解説する。

 第3回は、財務諸表の作成において中心的な

  • 財務諸表の表示(IAS第1号)
  • キャッシュ・フロー計算書(IAS第7号)
  • 売却目的の非流動資産及び廃止事業(IFRS第5号)

について取り上げる。

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