データと同じIPネットワークを利用するIP電話間の通話には、音声を正しく伝え、品質を一定に保つための仕組みが必要になる。今回はIP電話のキモとなるSIPなどの呼制御プロトコルとQoSを説明する。
今回は、通話の手順を決める「呼制御プロトコル」と、音声品質を保つための技術「QoS」について解説する。
呼制御プロトコルとは、電話をかけたり通話の終了後に電話を切ったりといったIP電話端末の制御や、IP-PBX間の接続をするためのプロトコル(通信規約)である。一般的には、SIP(Session Initiation Protocol)やH.323が使用される。さらに、ゲートウェイを制御するプロトコルとしてMGCP(Media Gateway Control Protocol)が使われる場合もある。
また、音声をIP化する場合には、符号化方式としてG.711・G.722・G.729などの音声プロトコルが使われ、それぞれ帯域、音質、品質保持の面で特徴を持っている。ビデオにも同様にさまざまな符号化方式があり、H.261・H.263・H.264などが利用される。
従来、呼制御によく使われるプロトコルはH.323である。サーバを必要としない構成が可能なため、ビデオ端末やゲートウェイなどで採用された。しかしH.323は、プロトコルの構造が複雑で実装が難しいため、現在はビデオも含めて実装が容易なSIPが使われるようになっている。ただしSIPは、H.323と違いサーバを必要とし、またゲートウェイ用にはMGCPが呼制御装置間で使われていることもある。SIP・H.323共にメーカーで独自に拡張している場合があるので、複数メーカー間を接続する際は事前の動作確認が必要になる。
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