OpenStackの大容量ストレージサービス、Swiftの利用方法について解説する。インストールや環境設定の仕方、サービスの起動/停止、Swiftコマンドの使い方などを詳しく紹介する。
前回の記事「OpenStackの大容量ストレージサービス、Swiftの仕組み」で詳しく解説したように、OpenStack ObjectStorage(Swift)とはAmazon Simple Storage Service(Amazon S3)のようなオブジェクトストレージサービスを提供するソフトウェアである。今回はSwiftの具体的な使い方について説明する。
まず、Swiftのシステムを構成するための基本的な考え方を説明しておく。
Swiftのシステムを構成するサーバの種別を大きく3つ、(1)プロキシサーバ、(2)認証サーバ、(3)ストレージサーバに分けて考える。
(3)ストレージサーバはデータの実体を保持するサーバであり、前回の記事「OpenStackの大容量ストレージサービス、Swiftの仕組み」の図1では「バックエンドサーバ群」と説明した。具体的には、「アカウントサーバ」「コンテナサーバ」「オブジェクトサーバ」に対応する。
実運用では、基本的に大容量のHDDを積めるだけ積んだサーバを多数並べて、システムを構成することになる。プロキシサーバと認証サーバは、一般的にWebサーバに使用する程度のスペックで構わない。
図1で使っている「ゾーン」とは、故障を分離する単位である。運用環境では、異なる電源系統ごとに、ラック単位程度でゾーンを配置し、5ゾーン以上の構成とすることが推奨されている。
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