HDD(ハードディスクドライブ)は、不揮発性のストレージハードウェアを指す。不揮発性は、電源がオフになっても、ストレージハードウェアが内部のデータを保持することを意味する。(続きはページの末尾にあります)
データセンターにおいてSSDはさまざまな用途に使われるようになったとはいえ、HDDの代替が難しいと考えられる用途もあった。だが状況は変わりつつある。背景にどのような変化があるのか。
HDDの容量増加を加速させる可能性のあるストレージ技術としてかねて注目を集めてきた「HAMR」採用のHDDを、Seagateが出荷すると発表した。HAMRはSSDとHDDの競争にどのような影響を与えるのか。
HDD不要論がささやかれる中でも、HDDの進化が止まったわけではない。HDDベンダーSeagate Technologyが発表した新技術は“HDD劣勢”の見方を変える可能性がある。HDDはどこまで大容量になるのか。
「RAID」はHDDやSSDのデータを保護したり、読み書き性能を改善したりするための仕組みだ。RAIDには幾つもの方法がある。定番の一つであるRAID 50やRAID 6の他、非標準のRAIDを解説する。
次世代の有望なストレージと目される「DNAストレージ」。さまざまな企業がその開発に関わる中、米国のIridiaはDNAストレージサービスの提供開始を計画している。HDDやテープとの共通点、異なる点とは。
大量データを保存するために使われてきたのは「HDD」や「テープ」だ。その選択肢に、次世代ストレージの一つとして注目を集める「DNAストレージ」が加わる可能性がある。既存ストレージを代替するのか。
SSDやHDD、テープといった既存のストレージ技術では、データを保管し切れなくなる日が近づいている。革新的なストレージとして期待を集め、実用化が近づいているのがDNAストレージだ。その桁外れな能力に迫る。
ブロックストレージ、ファイルストレージ、オブジェクトストレージにはそれぞれどのような特徴があり、何が得意なのか。3つのストレージについて、各種の視点で違いを紹介する。
ストレージのデータを保護し、パフォーマンスと可用性を向上させる仕組みである「RAID」には、要件に応じてさまざまな仕組みがある。そのRAIDレベルについて個々の特徴や、人気の仕組みを解説する。
ストレージの一種であるオブジェクトストレージ。どのような仕組みで、何がメリットとデメリットなのか。オブジェクトストレージの基本を知るための要点を紹介しよう。
データの使用量が増え続ける中、各種ストレージ新技術の開発に期待がかかっている。新たに発表された、DNAとデジタル技術の組み合わせるシステムがストレージ業界に革新をもたらす可能性がある。
HDDやSSDのストレージを運用する上では、「RAID」の仕組みを知っておくことが欠かせない。RAIDではさまざまなレベルが定義されている。その仕組みの違いと、使いどころを知っておこう。
ストレージの一種であるファイルストレージは、どのようなストレージなのか。基本的な仕組みやよくある使い方、注意が必要なデメリットなど、ファイルストレージの基本を説明する。
「RAID」はHDD(またはSSD)のデータを保護し、可用性とパフォーマンスを向上させる仕組みだ。RAIDレベルごとの違いや、それぞれの長所と短所、それぞれに適する用途を知っておこう。
古いストレージを安全に処分するには、どうすればよいのか。HDD、SSD、テープの中で最も電力を食わないストレージとは何なのか。ストレージを効率的かつ効果的に活用するためのノウハウをまとめた。
「HDD」は故障する前に、ある”兆候”を示すという。その正体とは何か。どのような手段で故障の兆候をチェックできるのか。HDDを安心して活用する方法を学ぼう。
自社にぴったりのストレージを選択するには、まずはストレージの主な種類を把握することが大切だ。「ブロックストレージ」のメリットとデメリットとは何か。基本的な仕組みを解説する。
「RAID」はストレージのデータを保護するための基本となる仕組みだ。標準と非標準を含めて、さまざまなRAIDの種類がある。どのような違いがあり、適する手段をどのように選択すればよいのか。
「CXL」はメモリの使い方を変える可能性を持った次世代の相互接続プロトコルだ。これは今後、ストレージの使用にも影響する可能性がある。「CXL 3.0」を基に幾つか注目点を紹介する。
相互接続プロトコルの「Compute Express Link」(CXL)の新世代「CXL 3.0」が2022年に登場した。CXLの影響が今後さらに広がる前に、CXLとCXL 3.0を理解しておこう。
デスクトップPCやモバイルデバイス、家電製品、企業のデータセンターのストレージアレイなど、HDDを搭載するデバイスはさまざまだ。HDDは、OSやアプリケーション、その他のファイルを磁気ディスクに保存する。
PCにおいてHDDは、常時利用のプライマリーストレージとしても、主にバックアップ用途のセカンダリーストレージとしても使用できる。HDDはPCのドライブベイ(PC内部のハードウェアを収容するための空間)に取り付けて、「ATA」(Advanced Technology Attachment)や「SATA」(シリアルATA)、「SCSI」(Small Computer System Interface)といったストレージインタフェースにより、マザーボードと接続して利用するのが一般的だ。
HDDをはじめとしたストレージハードウェアは、OSやアプリケーションのインストール、ドキュメントの保存のために必要になる。電源がオフになってもデータを保持できるストレージハードウェアがなければ、エンドユーザーはPCにデータを保存できない。いつまでもデータを保持するには、どのPCにもストレージハードウェアが少なくとも1台は必要だ。
一般的なHDDは、アルミニウム、ガラス、セラミックといった素材でできた数枚のプラッタ(円盤)で構成される。プラッタは軸を中心にモーターで回転する。プラッタには薄い磁気コーティングが施されている。プラッタが回転すると同時に、もう1つのモーターが磁気ヘッドの位置を制御し、プラッタにデータを記録したり、読み取ったりする。
HDDと同様に、PCでストレージハードウェアとして利用されているのがSSD(ソリッドステートドライブ)だ。SSDはデータを磁気的に保存しないので、HDDよりも起動時間が短く、読み書き速度が速い傾向がある。素早くアクセスする必要がある重要なデータを保存する場合や、入出力が多いアプリケーションを使用する場合は、SSDが向く。SSDには可動部品がないため、HDDよりも故障に強い。これらのメリットからSSDがHDDに取って代わろうとしている。
大半のPCユーザーがSSDを歓迎しているとしても、HDDには依然として需要がある。HDDは大量データの保存に向いている。ギガバイト当たりの価格で比較すると、HDDはSSDよりも安価だからだ。SSDには一定の耐用期間があり、特定の書き込み回数が過ぎると読み書き速度が低下し、故障する確率が高くなる。企業はデータ処理速度を高速に保ちつつ、コストを削減するために、HDDとSDDを組み合わせて利用することがある。