ハイブリッドクラウドは、一般的にはオンプレミス型プライベートクラウドとクラウドサービスを組み合わせて、双方で単一のワークロード(アプリケーション)を実行できるようにしたシステムを指す。通常はオンプレミス型プライベートクラウドとクラウドサービスをネットワークで接続させることが必要になる。構成要素にはオンプレミスのデータセンターとクラウドベンダーのデータセンターだけでなく、データの発生源であるエッジデバイスを含む場合がある。(続きはページの末尾にあります)
料金の高さなどの理由から「脱クラウド」を選択する前に、一度自社のクラウドストレージの改善に取り組んでみるのも手だ。今からでも始められるクラウドストレージ最適化とは。
「脱クラウド」に向けてかじを切るより、利用中のクラウドストレージの改善を図る方が適切な場合がある。脱クラウドすべきか、クラウドストレージを最適化すべきかの判断方法とは。
「ハイブリッドクラウド」のインフラやツールが進化している。ハイブリッドクラウドを採用することで得られるメリットや、ハイブリッドクラウドのトレンドを紹介する。
ハイブリッドクラウドへの移行が加速している。なぜ企業はハイブリッドクラウドを選択するのか。近年のハイブリッドクラウドの潮流と併せて解説する。
システム構成が複雑化するといった欠点もある「ハイブリッドクラウド」。構築検討時に「なぜ必要なのか」を熟慮することが大切だ。主要な8つの用途で、ハイブリッドクラウドの必要性を見極めよう。
適切な移行計画を立てずにアプリケーションをハイブリッドクラウドに移行させると、コストの増大など想定外の事態を招くリスクがある。ハイブリッドクラウドの移行計画を成功させるためのポイントを説明する。
アプリケーションのインフラをハイブリッドクラウドに移行するときは、適切な移行計画を立てる必要がある。移行でつまずきがちなポイントと、移行を成功させるための計画の立て方を説明する。
企業データはガバナンスやコンプライアンスの観点から、クラウドサービスで扱うことが難しい場合がある。このような場合に考慮すべき選択肢が「ハイブリッドクラウド」だ。それはなぜなのか。
「ハイブリッドクラウド」はクラウドサービスとオンプレミス両方の「いいとこ取り」を実現できる可能性があるが、考慮すべき点もある。ハイブリッドクラウドのメリットと注意点を、用途ごとに説明する。
企業がハイブリッドクラウドのメリットを引き出すには、どのような用途で構築するのかを明確にしておく必要がある。ハイブリッドクラウドの主な用途と、構築前に確認しなければならないことを説明する。
オンプレミスからクラウドに移行したアプリケーションを再びオンプレミスに戻すときには、入念な準備が必要になる。移行を安全に成功させるポイントを説明する。
ハイブリッドクラウドを構築するときは、データの配置方法とセキュリティ対策を検討することが必要だ。それぞれどのようなリスクがあり、どう対処すべきなのか。
規模が巨大になりアクセスユーザーが膨大になると、そのネットワーク管理は人知を超えた次元に突入する。グローバル企業や行政機関では既に現実となったこの問題を解決するニッチな製品を検証する。
データセンターでの活用が進む仮想化技術は、インフラの柔軟性確保だけがメリットではない。仮想環境の特性をうまく生かせば、効率的なセキュリティ対策が可能になる。その方法を示す。
クラウドとオンプレミスを組み合わせたハイブリッドクラウド。その利便性を維持しつつ安全性を高める手段が、認証機能やアプリ配信機能を持つ「IDaaS」だ。その現状を解説する。
ハイブリッドクラウドの実現に向け、技術的・法的課題は何か。前編では、オンプレミスとクラウドのデータ連携についての課題や技術的構造を整理してみよう。
クラウド活用をテーマに、ユーザーとベンダーが本音でトーク。クラウドは企業システムのどこまでに適用可能か? クラウド活用を検討している企業、これからのITインフラの在り方を模索している企業は一読の価値有り。
パブリッククラウドとプライベートクラウドのそれぞれの良さを生かし、利便性や柔軟性の高い環境を整備するためにはハイブリッドクラウドへの対応を視野に入れる必要がある。
日商エレクトロニクスは、ミラポイントのマイグレーション技術において提携を行った。既存電子メール環境からミラポイントシステムへのゼロダウンタイム移行サービスの提供を開始している。
オンプレミス型プライベートクラウドとクラウドサービスの両方でワークロードを実行することで、必要なリソース(CPUやストレージなど)の量や予算に合わせて、両方を使い分けられるようになる。大手クラウドベンダーのAmazon Web Services(AWS)やMicrosoft、Googleは、ハイブリッドクラウドの管理サービスを提供している。
ハイブリッドクラウドとマルチクラウドは似た言葉だが、両者の意味には違いがある。ハイブリッドクラウドは、オンプレミス型プライベートクラウドとクラウドサービスの両方を利用することを指す。これに対してマルチクラウドは、2社以上のベンダーのクラウドサービスを利用することを意味する。
データセキュリティの選択肢を広げやすいのが、ハイブリッドクラウドの特徴だ。機密性の高いワークロードはオンプレミス型プライベートクラウドで実行し、機密度の低いワークロードはクラウドサービスで実行するといった使い方ができる。
ワークロードを実行するときに、費用対効果の高いインフラを状況に合わせて選択できるメリットも、ハイブリッドクラウドにはある。オンプレミス型プライベートクラウドは、ユーザー企業が所有して運用する。このときに、まとまった金額の初期導入費用が必要になる。一方でクラウドサービスの利用料金は、変動費や運用費として会計処理できる。ハイブリッドクラウドでは、ワークロードのリソース需要がオンプレミス型プライベートクラウドの限界を超えた場合にクラウドサービスに切り替え、追加のリソースを利用できるようにするといった運用ができる。
ハイブリッドクラウドでは、1つのワークロードの複数の構成要素を、オンプレミス型プライベートクラウドとクラウドサービスの両方で実行することが可能だ。こうすることでワークロードに冗長性を持たせて、レジリエンス(回復力)を高めることができる。